橡殻
近頃、新しい事業展開の為、休みのほとんどは打ち合わせや金融機関などへ行っている。
そこでは具体的な「お金」の話が出てくる。それは日常で使うお金よりもずっと大きい金額の話になる。
扱う金額が大きいが故にそういった時、ついつい損得勘定が働いてしまう事がある。
損したくない感情が強くなるのだ。
商売なんだから損得勘定は当たり前だろうと思うかもしれないが、これが結構必要ない事のように感じている。
まだまだ浅い経験しかないが、過去そうした損得勘定を働かせた結果は大した得を生む事はなかった上に、何より気持ちよくないことが多かった。
「損して得とれ」という言葉もあるように目先の損が先の利益になる事も少なくない。
そして、自分の懐事情を開示することも大切な気がする。
事業を始める時などは、それに関わる事業者さんや関係者は基本的には協力者だ。
その事業の成功を願っているし、お手伝いしたい人達のはずだ。
そういう人達に私の懐事情はこうです、その上で御協力願います。というと引き受ける方も気持ち良い気がする。
「気持ちよく」することは、色々なことを滞りなく進める大切な考えだと思う。
水の流れように無理のない流れはスムーズで見ていても心地いい。
山川の末に流るる橡殻も 身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ。
と言う言葉のように、余計な損得勘定を捨てて、流れに任せて初めて辿り着けるとこもあるかもしれないなぁと思うこの頃。
ここからどうなっていくか栃殻の気持ちでどんぶらこしています。
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