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サーバに名前をつけてみよう
思い違いに勘違い。
疲れた時にタイプミス。
どんなに細心の注意を払っても、そもそもサーバを間違えたらオペミスは防げません。
今回は、サーバにどんな名前をつけるといいか考えてみましょう。
正解はないので、気楽にお読みください。(ぶっちゃけ、関係者が共通の価値観をもっていて正確に判別できるならそれでいい)
1.つけてはいけない単語
1-1.複数の意味を持つ単語、インフラでよく使う単語
その名を聞く人にとってまぎらわしい単語は避けたほうがいいです。
abcsw01
ソフトウェア?スイッチ?スター・ウォーズ?
xyzgw2
ネットワークのゲートウェイ?システム固有のゲートウェイ機能?
note3
noteサービス?ノートPC?ノートブック?
1-2.日常において目に触れるモノ
動物、食品、日用品。
ソフトウェアの開発コードとして使われることが多いですが、サーバ名となると話は別。
統一感があるので、 動物サーバはあのプロジェクト、といった判別はしやすいです。サーバ名は覚えやすいのですが、肝心のサーバの用途がまるでわからなくなります。
(例)
gorilla01
snake02
「ゴリラが死んだぞー!」「スネークの過去分データ消します!」とか、これはこれで現場は楽しそう。
1-3.英語ではない単語
英字表記にすると読みづらかったり、そもそも読み方が分かりづらいので、自己満足になりかねません。
(例)
loewenbraeu01
※ドイツ語表記だとLöwenbräu (ビールの名前です)
2.つけたい単語
2-1. 役割や目的がひと目でわかる
そのサーバでなにを達成したいか、どんな目的でサーバアプリを設置したのか、という考え名づけるといいと思います。
(例)
NG gicapp01
OK gicaggr01
例えば、データを集約するサーバを作ったなら、aggr(アグリゲートサーバ)と名づけるとしっくりします。
2-2.プロジェクト名をつける
サーバ名の先頭につけると、サーバの一覧表示をしたときにまとまりがいいので、取りこぼしがなくなります。
(例)
hawkweb01
hawkgamedb01
ironaggr02
3.つけたい連番
ある目的のサーバが1台であっても、2桁の連番をつけるのがベストです。
サーバを増やす機会はいつあるかわかりません。
(3桁の連番が必要な可能性はゼロではありませんが、そのときはサーバ費用を含めてシステム構成から見直しが必要でしょう。)
例えば、こんな事態。
別系統(別拠点)のシステムリリース。
図の例では、0xが北米、5xがアジア。欧州が増えたら7xにでもすればいいでしょう。
また、サービスを運営していれば、旧→新システムへの切り替え(アップデート)も発生します。
アップデートのリリース日より前に新サーバを作っておき、当日、一瞬で切り替えるようなやり方です。
本番稼働中のサーバをアップデートするより安全ですし、問題が発生したときの旧バージョンへの切り戻しも簡単です。
4.つけたい末尾
末尾(連番のうしろ)を有効活用してもいいでしょう。
例えば、sbとつけたら本番前の試験環境(サンドボックス)、devとつけたら開発環境、ついてなければすべてサービスに影響する本番環境サーバ、など。
abcweb01sb
abcweb01dev
5.まとめ
サーバ名にどんな名前をつけるか、つけてはいけないのか、あらかじめ命名規則を決めておくと毎回悩まなくて済みます。
プロジェクトメンバーの合意をとっておくと、なおいいですね。
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![伊藤 哲也@ソフトウェア史研究家](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/27544391/profile_e15d3f04933655e1817637f9a89b5ddd.jpg?width=600&crop=1:1,smart)