株式投資 基礎ノート2 PBRの落とし穴
前回はバリュー投資家に人気のPBRをご紹介しましたが
この分かりやすい指標にはもちろんそんな甘い話だけでは無いですよ!という現実的な側面を今回は記しておきたいと思います。
株価純資産倍率(Price Book-value Ratio)がいわゆるPBRで会社の解散価値にようなものを算出するひとつの分析法、指標であります。
あくまで解散価値らしきものでそう話は単純ではありません。
そこを早速分かりやすく要点でお話します。
まずPBRって何だったかな?という方は少し前の記事へ。
リンク→ 株式投資 基礎ノート1 株の定価? PBRについて
例えばですが1,000万円の純資産があるとします。
発行済み株式数が12,000株だとします。
1株当たりの純資産は?
純資産1,000万円÷発行済み株式数12,000株で
約833円です。
現在の株価が416円だとすると先程の833円の約半値なのでPBR0.5になりいわゆる割安株といわれるところです。
これをですね、いつかPBR1.0になるのではないかという事で購入してほったらかしにすると・・・というのが今回の話です。
ずばり単純な話ですが、この先にその企業の純資産がどうなっていくかが鍵です。あくまでバリュー観点ですが。
例えば先程例に出した純資産が1,000万円。
これが来年700万円になっていたらどうでしょう?
それでもPBR1.0になるまでと・・・言えるでしょうか?
700万円を12000株で割ると583円です。
よく考えてみてください。
買値がそのままでPBRがいくらでしょう?
含み益は?
さらに次の年も純資産が500万円になったらどうなりますか?
凄く初歩的な話にはなりますがそのあたりのトレードしていない本や評論家やアフィリブログは鵜呑みにせず自分の頭で考えましょう!
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