見出し画像

のび太と空の理想郷(ユートピア)感想

娘が好きなので、たまーにドラえもんの映画を観ています。


最新作の「地球シンフォニー」まで観ていますが、今のところ2023年作品の「のび太と空の理想郷(ユートピア)」がトップクラスに良いです。

オフィシャルサイト
https://doraeiga.com/2023/



完璧ってなに? を考えさせる作品です。​


イントロ、のび太はいつものように、テストの点が悪く、ママにテストを画し。いつものようにジャイアンに暴力を振るわれ、スネ夫に意地悪をされる。


そんな日常に嫌気がさし、ユートピアに行きたい! というのび太。


いろいろあって、ユートピアを見つけてしまいます。


そして、


「このパラダピア(パラダイス+ユートピア)にいれば、イジメもない。争いもない。ここにいるだけでパーフェクト小学生になれるよ」


そんな甘言に乗せられ、のび太達はパラダピアの中で生活を始めるのですが、実はパラダピアにいる人間たちは「考えること」を奪われ、賢者の言うことを聞くだけの人間に洗脳されていくという恐ろしい世界でした。

​何故か、のび太だけは洗脳光線の効きが悪いのですが、ジャイアン・スネ夫・しずかちゃんは洗脳されてしまう(ドラえもんはロボットだからそもそも対象外)。


終盤。悪者に捕まったのび太とドラえもん。​のび太は洗脳されてしまい、ドラえもんを撃ちそうになるのですが、無表情で抵抗するのび太。心のどこかでドラえもんを大切に思っていることが分かります。


しびれを切らせた悪者は、結局ドラえもんを虫に変えてしまいます。そのショックでのび太は洗脳が解ける。


そのため、のび太を再度、​洗脳された3人をつかって捕まえさせます。


ジャイアン、スネ夫、しずかちゃんに羽交い絞めにされるのび太。

そこでのび太が絞り出すように言うんですよ。

「しずかちゃんは…、強情なところもあるけど、とってもやさしい!」

「スネ夫は…、意地悪だけど、仲間思いだ!」

「ジャイアンは…、乱暴者だけど、誰よりも勇敢なんだ!」

「僕の大好きなみんなを返してよ!」

これで洗脳が解けるみんな。

ジャイアンが、正気にかえってニヤッとしながら

「のび太のくせに、、、やるじゃねぇか!」

って言うの良かったですね。

最近はもう、こんなやりとりだけで結構泣けます笑

青春、まぶしすぎるんよ笑笑

つくづく思うんですけどね。

のび太こそ勇敢だと思ったりするんです。

勇敢とは何か?

勇気を持ってる人間が、勇気のある振る舞いをすることなのか。

それとも、勇気の無い人間が、奮い立つことを言うのか。

どうなんでしょうね?

僕が愛してやまない、ダイの大冒険を引用するなら

一番、臆病者のポップの魂の力こそ「勇気」じゃないですか。

あの設定には痺れましたね。

持たざる者が、そうあろうとする姿勢にこそ強さや美しさを感じてしまいます。

あとはね、ドラえもんのセリフもグッと来た。

「ロボットにだって心はあるんだ!

 僕たち、猫型ロボットは!

 人間の、ともだちになるために、生まれてきたんだ!!」

も良かったですね。

膨大なドラえもんエピソードを一気にぶち込まれてしまうので、やっぱり涙腺が崩壊します笑

何が言いたいかと言うと、

ドラえもんは現代に合っていない(イジメや、しずかちゃんのセクシャルシーンなど)ところも多いけど、思い出補正が強烈にかかるので、やっぱり最強の作品の一つだなと思ってしまいます。



映画のシリーズでは、空のユートピア、オススメです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?