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社内の働き方改革で残業が減って、嬉しい人もいれば困った人もいた

残業はなければないほうがいい。
就業時間内にきちんと成果を上げる。
残業せずに帰れるのは会社にとってはほんとにとっても良いことである。
ただなかなかよほどうまい仕組みや、生産性の高い人でない限り、就業時間内に仕事を終えて成果を上げることって難しいと思う。
僕の会社でも最近働き改革と称して、今年の1月から残業はできるだけ禁止となった。
具体的には日報は定時を過ぎたら、翌日に持ち越すなどの取り組み。
上長が定時近くになると声をかけ、
「仕事を切り上げて帰りましょう」と発する。
そのことによって皆帰る意識が働いて俄然残業時間は減った。

もともと残業をしていなかった人。
もともとめちゃくちゃ残業していた人
この2パターンがいる。

残業していなかった人。
もともと残業していなかった人にとっては最高だ。
残業したくないのに、付き合いで残って残業することもあり、大変お喜びである。
早く帰らなきゃいけないという大義名分の元、颯爽と帰る。
なんら問題はない。

たくさん残業していた人。
残業していた人にとっては、困った事情である。
仕事が終わらない分を残業でカバーしていたのができなくなるからである。
カバーできないのは能力が低いのか、人以上に働いているのかどちらかだが、
仕事のやり方を帰る必要がある。

僕の事業所の中では、入社2、3、4年目がこの残業組だ。
毎日毎日残業して、帰るのは11頃が続く日も多い。
そんな残業組は仕事に対しては熱心に取り組んでいる。
成果は人によりマチマチだけど、真面目に取り組んでいる。
本人たちも、
「今は成長をしているところなので物理的に時間がかかる。それはしょうがないんです」と言っていた。
ただ、ある社員が言っていたことが気になった。
ある社員G
G「成長するために必要な時間があり、どうしても残業をする必要もあるんです。」
僕「じゃあ仕事をしたいんだね?」
G「いや、残業はしたくないんです」
僕「じゃあ仕事はしたくないんだね?しなきゃいいじゃん」
G「いや、仕事はしなきゃいけないじゃないですか。」
僕「じゃあ仕事はしたいんだね?」
G「もう、そういうことでいいですっ!」

ちょっと理解できなかった。

残業したくないなら帰ればいいのだ。
成長したいので時間がかかるのなら時間をかければいいのだ。
仕事したいと言えばいいのだ。
矛盾していると感じた。

僕が思うに、彼らは本当に仕事が好きでやっているのではない。
それは伝わった。
ただ、「きちんとしなければならない」をクリアするために仕事をしている。
のだろう。

本当に成長したいと思ってるやつは、会社で残業することもいとわず、土日自宅で自分の仕事に関わることを勉強することもいとわず、自ら進んでやるだろう。
なんだか成長したいと言っていたGの言葉が浅く感じて、ちょっと残念に思えた。

やらなきゃいけないからやっているだけです。
そう潔く言えばいいのに。
ほんとは残業なんてしたくない。
あー早く帰りたい。
早く帰ろう。
もういいや。

これでいいじゃないか。
素直にそうやってやったほうが潔い。
何か美徳にとらわれているのであろうか。
今成長の時期だからなど言っているので、そうしなければならないと言う美徳にとらわれているだろうか。
そんなものはいらない。
帰りたければ帰ればいい。


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