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亀戸天神の梅まつり
亀戸天神の梅まつりに行ってきました。
ちょっと早かったようで
梅は
半分ぐらいだったですかね。
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梅って良いですよねー。
梅の花、好きです。
もちろん
桜もいいですよ。
でも
梅の方が
なんていうんでしょうか。
侘び寂びみたいなものを感じますね。
ひとつには
たくさん咲かないってことじゃないかと
思うんです。
花をつける場所なのか
満開になっても
木に隙間が空いてる。
これが
良いなぁと思うんです。
つまり
〝間〟ですね。
日本文化は
〝間〟の文化だと言ってもいいぐらいですが
この〝間〟を感じさせてくれるんです。
余裕があるというのかなぁ。
余白を感じる
という言い方をしてもいいですが。
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歌川広重の有名な浮世絵
『亀戸梅屋敷』
を見ても感じることですが
梅の花、木を見ていても
実はその後ろの景色を
同時に見ているような気がするんです。
梅を見ること自体が
世界を見る
ひとつのフレームになるというか。
〝隙見〟をしているというか。
桜では
どうしたって桜がメインに
なりそうなんですよね。
梅だと
〝全体のバランス〟
みたいな感じになる…気がする。
構図みたいな。
あくまでも
個人的な見方ですが。
こういう
〝構図〟みたいなことに
日本っぽさを感じたりするんですよね。
市川崑監督や三隅研次監督の映画のような
伝統的でありながら
モダンみたいな感じ。
海外を例にすると
エドワード・ホッパーの絵とか
ソール・ライターの写真とか。
静謐な感じがするんですかね。
西洋の遠近法とは
ちょっと違う目で
世界を見ているような。
梅は絵になるなぁって
いつも思うんですが
そういうところなのかもしれません。
話を
梅まつりに戻すと
蝋梅の香りがとっても良く
こういうものを
感じられるのが
実際に行って経験した特権ですね。
江戸の人たちも
感じた香りなんでしょうかね。