吃音後の支障

こんにちは。
この所、勤めている企業の研修や教育なんかが続いており、その時々で「自己紹介」を強いられているオールナイトです。
自己紹介っていうと自分のことを知らないような集まりがない限りそんなにすることはないですよね。僕も結構久しぶりに自己紹介をしたんですが、やっぱり約30年は吃音と共に歩んでいる人生なので、慣れることはありません。

自己紹介しているときにふと気が付いたのですが、吃った時って頭の中ってどうなってますか?結論からいうと僕は「全て真っ白」になってます。

先日自己紹介した時にある程度自分の紹介と自分が行っている業務を紹介する時間がありました。そもそも自分が行っている業務なんて自分しか知らないわけで、「それは違うよ」などの反対や訂正の声なんかもなく、聞く側もそんなに聞きたいわけではないはずなので、適当にサッと終わらせたかったのですが、またやってしまいました。

ある程度、話の流れを頭に入れてそれをつなぎ合わせて順序通りに話していったのですが、ある箇所で吃ってしまったときに、なんと全てを忘れました。
「忘れた」という感覚よりも本当に「真っ白」という感覚で、また頭の中でバラバラになった話の流れのピースを再度組み立てなければ話せないという状態でした。

これは僕は最近の経験で「口喧嘩」の時も同じ感覚になったと感じました。些細なことで口喧嘩になることありますよね。その時相手に反論するために頭の中で組み立てていた、論破する台本が吃ったことによって真っ白になってしまい、結局うまく反論できず屈してしまい、ラチがあかないと判断した僕は謝るという行動で収めました。

吃ってしまうとその吃りを、いかにも吃ってないように見せたいがために、そっちに必死になり肝心な頭の中で組み立て上げた話のピースがバラバラになるのです。
僕の場合はこんなことになるのですが、やはり「吃りを隠そうとしたゆえに何かを忘れてしまう、出来なくなってしまう」というのは、結構あることだと思います。
生活に支障が出ないほんの小さな事柄でも、吃音がなんらかの影響をしているはずです。

吃音というのは言葉を発音するのが難しい、という症状だけでなく、吃ってからの行動にも注目してほしいと考えてます。

本日も頑張りましょう

では。