オフドラフト2021横浜陣営雑感
オフドラフトお疲れ様でした。
準備期間が短いながら運営のブラウン氏のおかげもあり、スムーズに終わり参加者皆様の素晴らしい指名が見れて楽しかったです。
今回私は横浜を担当させていただきました。横浜ファンはドラフトに熱心な方が多くプレッシャーも多くありましたが個人的には100点に近いドラフトに近づけられたかな、と思っています。
なるべく横浜のスカウトコメントが多くその中で補強ポイントと自分の好みに合致した選手から選んでいきたいと思っていました。
今回はその振り返りをしたいと思います。
・狙い
森がレギュラー定着を狙えるおおよそ3年後の優勝に狙いを定めつつ来年Aクラスに戻れる程度の即戦力補強。また、スカスカの2軍野手陣をプロスペクトで埋め、3年後以降の黄金期を迎えられる体制を整える。
・補強ポイント
①次世代のエース候補
今の横浜には怪我や不調に悩む選手が多くそも投手の数自体が多くいるため即戦力の先発投手は何人も取りに行きにくい。今年は高卒投手豊作年でもあり先発投手の頭数がいる間にエースになりうる投手が欲しい。
②プロスペクトCF
来年U23の外野手が0人であり今年は怪我人も複数出た中で2軍の外野を全て捕手が守るなんて事態も起きました。特にCFは現状桑原、神里、関根のみであり次世代のCFは今のうちにに育てていく必要があると思います。OFは佐野、細川、楠本、蝦名、乙坂、宮本、外国人助っ人と飽和。
③即戦力先発投手
数自体がいるとはいえ成績が良くないことには変わりはない。ので去年の入江選手や池谷選手のような即戦力ながらもどちらかと言うと素材よりの投手よりは完全な即戦力として働いてくれる投手が1人欲しい。
④宮崎の後釜、バックアップ
宮崎の守備力の低下やFAを考えるとバックアップは必要。伊藤裕がそのまま定着してくれるのが一番嬉しいがそうも言ってられない。しかし、今年の市場と来年の市場を比べると上位では他の補強ポイントを抑えたい。バックアップだけなら倉本や田中俊を確実に越えられる選手でないと必要ないため下位が適正な選手は見送り。
⑤プロスペクトSS
来シーズン森敬斗の一軍がシーズンの1/4程度だと考えていたが予想以上に活躍しているためある程度1軍帯同しそう。そうなると2軍で育てるショートもう1人いても良いので森と対になる守備型のショートを狙いたい。
⑥サードのスラッガー
筒香獲得から上位でのホームランバッターの獲得は見送ってきたがそろそろ獲得してみても面白い。小深田はどちらかと言うと中距離ヒッターですし。未来のサードを小深田だけに絞るのもリスクがあるので競争相手を。しかし今年の市場だと候補は少ないので巡り合い次第。
⑦素材型即戦力リリーフ
国吉の移籍、石田の先発再転向があり長いイニング流れるリリーフは不足。さらに山崎康晃のメジャー移籍やリリーフ投手陣全体的に30歳付近の選手が増え次世代の勝ちパターンになり得るポテンシャルのある投手が欲しい。
・指名選手
1位 小園健太 SP 市立和歌山高
右投右打 MAX153h/km 184cm89kg
これでもかとDeNAスカウトコメントが出てる今年No.1右腕。競合覚悟でいましたがまさかの一本釣り。高身長から繰り出される152h/kmのストレートとその質、また変化球一つ一つの制度、特にカットボールが素晴らしい。状態が悪くてもそれなりに抑えることのできるゲームメイキング能力は高校生とは思えない。BIG3の中で1番早く一軍で投げるのは彼でしょう。大学生と比べても遜色ないです。2年目に二桁勝利してくれるでしょう。
2位 有薗直輝 3B/OF 千葉学芸高
右投右打 185cm95kg
今年No.1スラッガー。残っていることを想定していなかったので非常に嬉しい誤算。前述したように10年近くホームランバッターを確保できていないので是非欲しかった選手。懐深くまで呼び込んで打つので変化球に対しても対応力がある。打撃だけでなく足もそこそこあり守備もトップクラスでありサードとして期待できる。小深田は一塁、有薗は外野と他のポジションも守れるため潰し合うこともないでしょう。
3位 浦本千広 SP 日本製鉄東海REX
右投右打 MAX152h/km 180cm82kg
巷で評価の高い即戦力右腕。ストレートとスライダーの切れ味抜群で鋭く落ちるフォークが決め球として使える。最速は今年に入って152h/kmと更新。綺麗なフォームをしており良い球投げるの見てるだけでわかる右の早川隆久。一年目からローテで投げるだけの能力はあり調子の良い時は手がつけられないタイプ。
4位 石黒和弥 SS 高岡商業高
右投右打 170cm64kg
1年で鮮烈な甲子園デビューを飾り今夏の予選では3試合連続本来打を放ち評価を上げている選手。小柄だがスタンドまで運ぶパンチ力が魅力の守備の名手。サード方向の打球を捌いた後のスローイングは天下一品。身体能力も高くプロ入り後化けるタイプ。森敬斗とタイプの違う右打ちで守備力の高い選手ということで2軍で育てていきたい。
5位 野口智哉 SS/3B/OF 関西大
右投左打 181cm83kg
マジでなんで残ってたのかわからないショート。辰巳、佐藤を輩出したリーグで3割以上打ち続けるスラッガー。SSも守れるが3B、OFも守れるチームに足りないところを高い水準で埋めてくれる選手。このタイプは指名する気なかったが流石に5位まで野口選手が残っていれば行かない理由はない。宮崎の後釜やショートでの活躍を期待できる選手。
6位 前田銀治 CF 三島南高
右投右打 181cm96kg
森!池谷!高田!静岡は地元じゃ!ということで静岡の二刀流こと前田君の指名。今年候補が少ないCF守れるアスリート型の選手。高身長ながら足も早くピッチャーとしての強肩も魅力の選手。選抜では三塁打を記録。西武の愛斗みたいな選手で彼より足と走塁技術はあるかな。中川スカウトが熱心に追っている。
7位 森圭名 RP 青山学院大
右投右打 174cm85kg
低い重心から最速151h/kmの真っ直ぐをズドンと投げる青学の守護神。2年次は二部ながら先発として防御率1.21で6勝を挙げるなどエースとして活躍。それ以降はリリーフとして投げるも一部では少し不調。リリーフポイントが安定しない点が不安材料だがそれでもポテンシャルは十分。
育成1位 秋山正雲 SP 二松学舎大附属高
左投左打 MAX146h/km 171cm77kg
夏の予選大車輪の活躍をした本格派左腕。ノビのあるストレートと伝家の宝刀チェンジアップで相手打線を翻弄してきた。右打者に対しては殆ど敵なしだが左打者に対しては苦しむ傾向があるためスライダーの制度を上げるかチェンジアップを膝下に落とす制球力をつけるかすると支配下も。またバッティングも良く櫻井を彷彿とさせる面もあり、スカウトも追っているため左腕王国横浜に来るべき選手だと思います。
育成2位 篠原翔太 C 明治大
右投右打 180cm81kg
今年の春3本塁打のスラッガー。ポジションは1Bだが昨年までは捕手でプレー。打撃力を活かすためにコンバートしたが自分は捕手を諦めないで欲しいと思い捕手としての指名。バッティングは本当に良く佐野枠として支配下で内野手としての指名も考えられる。しかし横浜の捕手は打撃にウィークポイントがあり差別化するために彼のような選手が育ってきてくれると非常に嬉しい。明治大とは良好な関係を続けていきたいですね。
育成3位 渡邉一生 SP BBCスカイホークス
左投左打 MAX148h/km 172cm72kg
高卒と同じ年の伸び代十分のサウスポー。日大藤沢時代は1年生ながら登板。同年秋には背番号1をつけ打撃と走塁も良く投打で活躍。その後退学するも県内のクラブチームであるスカイホークスでプロを目指し野球を続けてきました。最速は148h/kmでサウスポーでは木村、松浦、秦に次いで4番目の球速。向上心も非常に高く育成から這い上がれる投手。地元枠。
育成4位 尾崎颯汰朗 CF 西条高
左投左打 180cm74kg
今年の推し選手。50m5.8秒三塁到達11.5秒のプロでもトップレベルの機動力に加えて遠投115mの強肩。通算19本も6月以降に7本塁打を放ちパワーも付いてきた。1年から4番CFで今年は1番CF。守備は球際などまだ不透明な点もあるがこれだけの肩とスピードがあれば十分やれるとは評価。
・感想
正直想像通り以上に進んだので自分の中では120点くらいにしたいドラフトでした(自惚れ)
育成に関しては4人と多いですが寮の部屋余ってるんだから乱獲しろとは言わないけどこれくらい取ろうやという訴えです。
次は今年初めての他球団陣営の阪神を担当させて頂きます。サポーターの方々同じように素晴らしいドラフトにするため頑張ります。