【離婚する2人】心の距離が離れるわけ
ある結婚35年の夫婦が離婚した話です。
2人とも真面目で、社会的に非難されることは、
何一つしていませんでした。
夫は典型的な仕事人間で、努力家でした。
会社の仕事をサボることはなく仕事熱心でした。
彼は仕事で夜遅くなると、
妻に寝ているように言っていました。
それは妻への思いやりでした。
妻は朝早く起きなければならないのに、
自分を待っていて睡眠不足になっては、
体に悪いと思ったからです。
彼は紳士的で思いやりもあった。
そして、帰りが遅くなったときは、
起こさないようにと、
静かに自分のベッドに入っていました。
全ては妻への思いやりでした。
でも、奥さんは幸せではなかったのです。
ご主人の思いやりは痛いほど分かっていましたが、
結婚生活に何か物足りなさを感じていました。
お互いに思いやりながらも、
なぜだか相手といると息苦しかった。
2人は結婚生活への義務感が非常に強かったようです。
ご主人は外に女を作って家に帰らないなんてことはなく、
奥さんも外出しがちで最後は不倫に走るということもありませんでした。
社会的に見れば、2人とも非の打ち所がないほど立派な人間でした。
ですが、自分の感情を表現できない、自分の感情を相手にぶつけられない、そんな2人でした。極端すぎるかもしれませんが、ご主人は奥さんに対しても、初めてあった女性に対しても同じ態度でした。
初対面の女性なら配慮が必要です。言葉使いも気を付ける必要があります。話題選びも大切です。いきなりセックスの話をすればセクハラになります。でもこの夫婦はセックスの話をすれば、そのままセクハラになりかねない関係でした。
もし、ご主人が週刊誌の水着の女性を見ていた時に、たまたま奥さんが通って、平気で見ていられるなら、離婚する関係ではなかったはずです。
「この女、おっぱい大きくていいな。でもお前は小さいな」と言い、
『いい加減にしなさいよ』と言い返せる関係なら離婚はしていないでしょう。
真面目でイイ人なのに、結婚生活がうまくいかない人が多いです。
相手に対していつも親切なんですが、「親しい」関係が構築できない。
その理由は、
自分を守ることが、第一優先だからです。
相手を理解して、相手を思いやることではなく、
相手に評価してもらうための思いやりである場合が多いです。
相手の幸せを願っての思いやりではありません。
相手に気に入ってもらうこと。相手から立派な配偶者と思ってもらうこと優先し、素直な感情を抑えているうちに、お互いに相手のことが不快な存在になってしまい離婚にいたりました。
恋愛、婚活、結婚は、自分を守ることよりも、
相手を守ることを第一優先にすると、ほんとうまくいきます。
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