8歳の社会人が考え出した、破壊力抜群な作戦。
詩(うた)が寝静まり
2種類の日本酒飲み比べをしていた、ある夜。
光葉が教えてくれた言葉が
なんだかずっと頭に響いていました。
「 小さな子どもだって、社会人だからね 」
大好きなアートディレクター伊藤敬生さんが
イベントの打ち上げで
ふいに話してくれたというこの言葉。
確かによくよく考えてみれば
今年の4月から保育園に通うようになった詩も
(自分が園長をしてるエリア伊都グローバル保育園に)
保育園という社会の中にいる人、社会人なんだ。
「エリア伊都フットボールクラブ」の
毎週月曜日の活動はチーム練習ではなく自主練習。
こんな思いでやっている自主練になります。
2週間くらい前のこと
小学2年生のTくんがこの自主練に初参加。
同じ学年の子は参加していなかったので
ゴールを使って練習をしている上級生たちの横で
ネットに向かってひたすらボールを蹴っていました。
途中で自分のところにやって来たので
「上級生たちに混ぜてもらったら?」と聞くと
「 いや、いいよ。
ひとりでキック練習がしたいからさ 」
と言いつつ
かまってほしそうにあれこれ言いながら
しばらく自分の周りをうろちょろしていました。
結局その日は、ひとりでボールを蹴って終了。
ところがその翌週グラウンドに到着すると
上級生に混ざってボールを蹴っているTくんの姿が。
めっちゃ楽しそうに走りまわり
上級生が持っているボールを
思いっきり奪いにいったり。
1時間くらいが経ち
みんな揃って水分補給に行く途中
6年生のひとりが自分を見つけ
こんなことを叫んできました。
「 コーチ、こいつヤバイよ!
ずっと下ネタ言ってるんだよ!」
それを横で聞いていたTくんは
別の6年生を指差して
「 う○こ!う○こ!
あいつは、う○こヤロー!」
みんな大爆笑。
Tくんは完全に輪の中心にいました。
人間関係がすでにできている社会に
自らどう入り込んで、どう受け入れてもらうのか。
きっと彼は
上級生たちの社会に入っていくために
小学生男子には破壊力抜群な
下ネタ連発という必殺技を使ったんでしょうね。
8歳の社会人が編み出したその作戦は大成功でした。
これに味を占めて
これから先どこに行っても
下ネタ連発大作戦を使ってたら
だいぶ面白いけど…(笑)
自分がコスタリカに行って
新しいチームの練習に参加させてもらったときは
言葉は喋れないけど挨拶は知っていたので
一人ひとりのところに行っては
挨拶&握手&自己紹介をしていました。
で、2回目以降は練習が終わってから
選手を捕まえて名前を聞き、持参したメモ帳に
「 真宇利詩男 」(マウリシオ)
と、その選手の名前を漢字で書く作戦を決行。
ブラジルもそうでしたが
中南米には漢字に興味のある人が多いので
(タトゥーで自分の名前を漢字で入れてたり)
この作戦はなかなかに好評だったのでした。
小さな子どもだって、社会人。
我が家の1歳3ヶ月の社会人の詩は
あらゆる社会でおおらかに見守ってもらいながら
スクスクとわんぱくBOYに育っております。
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