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君たちに捧ぐこの手紙 vol.007「 歪なみんなに 」
「うた」&「はる」へ
Pura Vida!
今日はどんよりとした曇り空。
なかなかな寒さなので
カフェで温かいコーヒーを飲みながら
フードを被ってこの手紙を書いています。
ところで
「どんより」ってどういう意味なんだろう?
スマホで調べてたら
こんな意味があるみたいです。
① 空が曇って重苦しく感じられるさま
② 目が濁って生気が感じられないさま
うた&はる&かぁか&ばぁばが
東京に帰省してから1週間が経ちました。
みんながいた日常が非日常になり
そこに新しい日常が生まれつつあります。
例えば、保育園仕事に行く前に
近くのスタバに行って
1時間くらい読書をすることとか。
いま読んでいるのは、この3冊。
・原田マハさんの『奇跡の人』
・為末大さんの『熟達論』
・自由学園が出版した『本物をまなぶ学校』
その日の気分に合わせてどれかを読んでいます。
みんなと会えない寂しさはあるけれど
だからこそこうして思いっきり読書もできるわけで。
とぉとはやっぱり
そのときにしか出来ないことを見つけて
ワクワクした気持ちでその日を生きていきたいです。
でもそう思えるのは
うた&はるの「どんより」としていない
「目が濁って生気が感じられないさま」ではない
イキイキとした姿を写真や動画で見れているから。
最近では
ふたりがじゃれあっている姿もいっぱい見られて
とぉとの中にまた新しい楽しみが生まれています。
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とぉとの大事なお友だちが教えてくれた
原田マハさんの『奇跡の人』という本は
見えない・聞こえない・話せない三重苦の少女と
その教育係としてやってきた女性との物語で
ヘレン・ケラーとサリヴァン先生の実話を
日本版フィクションにした小説です。
この中で
少女あんの親に向けて放たれた
教育係の安先生の言葉にハッとさせられました。
「 私は、ここで
為すべきことを何ひとつ為してはおりません。
確かに、れんは
『大人にとって都合のよい子』にはなりました。
けれど私は、れんを膝の上に
おとなしく抱かれている人形にするために
ここへやってきたわけではありません。
もしも私が、れんを、人間ではなく
人形にしたということへの
御礼とおっしゃるのであれば…私は、断じて
それを受け取ることはできません 」
「 お願いでございます。
いま一度、れんを私に
お預けいただけませんでしょうか。
かわいいだけの『人形』ではなく
気品と、知性と、尊厳を備えた
『人間』になってもらうために 」
ふたりとも
決して整った人形になんかならないでね
歪な人間になっていってね。
歪だからこそ
誰かを助けることができて
誰かに助けてもらうこともできると思うから。
とぉとも、もっともっと歪になっていくよ。
最後に。
ふたりが
そんな人間になっていけるよう
おおらかなスタンスで
接し続けてくれている歪なかぁか
本当に本当にありがとう。
年末にみんなで会えるのを楽しみにしてるよ。
では、またね。
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