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Z世代に伝えたい、優しい世界の作り方(3章)③

そういえば、小学生の頃って学校から帰ると夕ご飯のことしか頭になかったっけ。
「おかあさん、今日のご飯なに?」ってよく言ってたな。久しぶりにお母さんのカレーが食べたくなった。お母さんが生きているかは分からないけど。
シェフが都市部でお店を開店したら行ってみたいな。でも働いていないからお金がないんだった。ゲームをやりたくてもお金が必要だし、家に住むにしてもお金が必要だ。一度お金のかからない生活をしてしまうと、経済活動のある世界には戻れない。働くことが苦にならないのならいいけど、僕は働きたくない。
僕の災害前の生活は、給料が手取りで16万円、家賃が7万円、携帯料金が1万円、電気ガス水道代が2万円、年金が1万6千円、国保が2万円、住民税が1万円で厳しい生活だった。全部支払うと1万4千円しか残らない。ボーナスが1か月分出るから、どうにか生活できたけど。働いてお金を稼げば楽しい暮らしができるだろうけど、国に属するということは税金や光熱費や家賃を払わなくてはならない。お金を稼ぐことが苦手な場合は厳しい生活となってしまう。
そう考えると、僕は都市部で生活できないだろう。


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