
波と粒の違い
同じ座標に同時に異なる粒AとBがそこを占めようとすれば衝突が起こるだろう。
従って同時に同座標を異なる粒が占有することができない。
この排他性が粒の性質の本体だろう。
同じ座標に同時に異なる波AとBがそこを占めようとすれば干渉という足し算の一種が起こるだろう。
つまり位相によって振幅という物理量を強めあったり弱めたりという共存が起こる。この共存性が波の本質だろう。
粒の性質と波の性質の二重性というのはわかりにくい。
排他的であってかつ共存的であるものなあに?というナゾナゾである。
私はそれがスピンによって成立する球面だと解いてきた。
球面上の二次元のさまざまな運動は波動で書ける。スピンは位相次第で強めあったり弱めあったりする。
一方、同方向のスピンは弾き合って衝突現象を示す。それはスピンの中心点の動きで表されるだろう。
スピンどうしの出会いを考えると、中心点は衝突の動き、つまり粒子性を示すが周辺面では干渉の動き、つまり波動性を示すのだ。
粒と波の二重性というのはスピンの性質のことを言っているのだろう。