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血管の成長に関する仮説

血管は盲端成長しないはずだ。
血管は個体の成長とともに成長しなければならない。
また怪我した時など、組織を修復する際には血管は成長して血行を再建する。
この時血管はどのように伸びるのだろうか?
血管内部には、当然血液が流れている。常にだ。この流れが止まれば、血液は凝固してしまうだろう。もし血管網が拡がる時、主幹となる血管から枝のような管が伸びて血管が成長するならば、その先端は盲端となるだろう。これでは先が行き止まりであるし、どこに繋がるかわからない。行き止まりの血管というのは見当たらない。血管は動脈系→毛細血管→静脈系へと必ず循環する。
この流れを維持しながら血管が成長する時は網目を増やしてゆく。ではどういう仕組みで血管は拡がるのであろうか?
植物の枝が増えるような盲端成長モデルでは説明できないはずである。
私は血管成長というのは一旦長軸とは直交面、すなわち太くなる方向に血管内皮細胞が増殖し、それから中央部分がくびれて凹んで融合して中隔壁ができて二本の管となり枝分かれが生じるのではないかと思う。

下図に模式図を示した。心臓ができる時には右心系と左心系に分かれ、中隔構造ができる。また太い主幹動静脈はからだのあちこちで並走している。そういう構造ができるのもこのしくみによるのではないだろうか。

血管の成長の仕方の仮説モデル

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