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海の言い方

氷河期がどこまで、という定義があるわけではないが、1万年前くらいには海進が進み平野や火山列が水没して今の日本列島が残った。そこにはY染色体ハプログループDタイプの人々が住み残って新石器時代を成した。
これが、今言うアイヌ、沖縄人の祖先である。
氷河期つまり縄文時代よりも昔、つまり旧石器時代には日本列島は大陸とつながっていたらしい。
今は海の底になっている「日本海」は大きな東アジア平原内部の内海か湖だったようだ。湖というのは地面のくぼみでありクレーターだ。でかい隕石でも落ちたのか?巨大な噴火で大穴があいたのか?
ところで海を表すことばはこの地域で結構共通している。
朝鮮語 바다(pada) wata(i) hota(i) hata  ulもあり(鬱陵島、蔚山、蔚珍)
 日本古語 hata(幡)tu(津)
アイヌ語 atuy    語中のto, tu=海のこと
沖縄語 uutu
九州周辺海域 nada(灘)   本州周辺海域 ula(浦)

内陸では
満州語 ula (大河=黒竜江) mederi  omo(池、沼)
エヴェンキ語 dale(海)uyir(洪水) doo ,bira(河川)amut,amaji(湖沼)
モンゴル語 dalay
シベリア、モンゴル、中国東北地域など内陸地域の海に対する言い方はモンゴル語と共通性が高そうだ。
日本周辺域では 母音+(lまたはt,d)+母音という海を表す形態素をもっているようだ。ula,atuy,pada,nada,uutu,wata,hata,
尚、モンゴル語でもalaを残している。
そう考えれば、朝鮮南部の伽耶、加羅という呼び方も、海辺の地域を指す言い方だったのかもしれない。




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