[インド高速鉄道]ムンバイ・アーメダバード間の高速鉄道プロジェクト(MAHSRプロジェクト)
ムンバイ・アーメダバード間の高速鉄道プロジェクト(MAHSRプロジェクト)は、日本の新幹線方式で建設される高速鉄道で、全長約500kmでムンバイとアーメダバードを結びます。2023年中に全線開業する予定でしたが、現在の開業年は不明です。
車両は東北新幹線用のE5系をインド向けにカスタマイズすることが決まっており、まず10両1編成の列車が24編成導入される予定です。
2016年12月9日に、独立行政法人国際協力機構(JICA)らインド国高速鉄道建設事業詳細設計調査【有償勘定技術支援】を受注し、以来、JR東日本グループ(日本コンサルタンツ:JIC)で高速鉄道に用いられる設計や事業の入札で使用される入札図書の作成、入札支援を行いました。
2014年9月に国内での製造を促進する「メイク・イン・インディア(Make in India)」プログラムの一環とされ、日本のゼネコンが施工するのではなく、インドのゼネコンが主体施工を行います。設計はJICで実施済みです。
ムンバイ-アーメダバード高速鉄道回廊の高速列車は、時速320キロで運行され、508キロの距離と12の駅をカバーします。1日あたり35本の列車があり、ピーク時は20分、ピーク時以外は30分です。全行程の所要時間は約2時間7分ですが、停車駅は限られています (スーラト、ヴァドーダラ、アーメダバード)。
すべての停車駅の合計所要時間は2時間58分です。
このプロジェクトは、前安倍晋三政権の経済政策「アベノミクス」第三の矢:民間投資を喚起する成長戦略の一環であり、インフラ関連事業の海外展開に向けた日本政府の取り組みで行われました。
世界のインフラ投資必要額は2000~2030年累計で約71兆ドル(8520兆円)、世界の途上国のインフラ投資必要額は年間約2兆ドル(240兆円)、アジアのインフラ投資必要額は2010~2020年累計で約8兆ドル(960兆円)とされ、これらの膨大な需要を「インフラシステム輸出戦略」によって日本経済に取り組んでいくことが重要とされています。