構造用語「許容応力度」とは?1分でわかる意味を解説
構造物に働くあらゆる影響を「作用」といいます、重いものが走れば「荷重」を考える必要がありますし、経年劣化すれば材料の劣化を考慮するものがあります。「荷重」が生じたとき、部材内部に断面力や応力が発生し、それらを「応答値」といいます。ある部材を引張るとしましょう。部材が壊れたとしましょう。その状態を「限界状態」といいます。限界状態が生じる条件を数値に直したものを「限界値」といいます。部材がどのくらいの力に耐えられるかを表す限界値を「耐荷力」といいます。それを断面力で表したものを「耐力」、応力で表したものを「強度」といいます。
設計のなかでは、発生した荷重に対して限界値が収まっているかどうか確認することを「照査」といいます。構造物に対して想定外のことが発生していても構造物が壊れないように「安全率」というものを設定しています。
許容応力度法について
許容応力度設計法は、「最も厳しい力を構造物に作用させて応力の計算をおこない、各箇所に発生する応力度が許容応力度を超えないように部材寸法を定める」方法です。
「許容応力度を超えない」とありますが、許容応力度とは、「降伏強度、座屈強度を安全係数1.7程度で割ったもの」です。つまり、「一番厳しい条件で計算した部材が、部材の持つ強度を超えるかどうかをみる方法」です。
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