【『ボトルHappen』という活動:スナックで8分語りをキープ】
▼あなたの8分間をボトルにキープ
とある日の場末のスナックにて。
いらっしゃいませ、ドリンクのオーダーはどうされますか?
「うーん今日は8分ミニカンを1杯」
心から湧きおこる今の自分のことばを8分聞いてもらう。
語りはボトルにキープされ棚に保管されてゆく。
老若男女いろんな方のボトルキープがあって、
公開されているボトルは聞くことができるらしい。
・・・それから5ヶ月後・・・
5か月ぶりのお店だ。
いらっしゃいませ、ドリンクのオーダーはどうされますか?
「あー、ウイスキーの水割りを一つ、それとあの時の語りを聞きたいんだけど…」
マスターに5か月前の語りを再生してもらう。
あの時の自分に触れる気持ちで1杯かたむけた。
▼8分ミニカウンセリングのあるお店
スナック梓においでの際、8分間のボトルキープを希望される方にはカウンターを挟んで8分の語りを聞かせていただく空間をつくらせてもらいます。(8分ミニカウンセリング)
語り手はあなたで、心から浮かぶことを自由に話していただきます。話したいことがなければ沈黙していただいても大丈夫、8分はご自由に使っていただけます。
私は聴き手として、語り手のことばを丁寧に辿り聞かせていただきます。
▼ミニカウンセリング=ミニカンって何なの?
ミニカン=ミニカウンセリングは元々、橋本久仁彦さんから「きくこと」のお稽古として教えていただきました。
※橋本久仁彦さんの紹介
1958年大阪市生まれ。大学卒業後は高校教師となり、アメリカの心理学者カール・ロジャーズが提唱したパーソン・センタード・アプローチに基づく「教えない授業」を10年間実践する。その後アメリカやインドを遊学し、人間同士の情緒的なつながりや一体感とともに発展する有機的な組織作りと、エネルギーの枯渇しない自発的で創造的なコミュニティの建設に関心を持ち続けている。1990年より龍谷大学学生相談室カウンセラー。様々な集団を対象とした非構成的エンカウンターグループを行う。2001年12月に龍谷大学を退職、プレイバックシアタープロデュースを立ち上げ、プレイバックシアター、エンカウンターグループ(円坐)、サイコドラマ、ファミリー・コンステレーション、コンテンポラリーダンスなど、フィールド(舞台)に生じる磁場を用いた欧米のアプローチの研究と実践を積み重ねるも、10年間の活動を終え、その看板を下ろす。現在は、日本人の存在感覚に根差した口承即興舞台「きくみるはなす縁坐舞台」の一座 「影舞山月記(鬼)」の座長。高野山大学スピリチュアルケアコース講師。円坐守人。影舞人。
ミニカンのお稽古では、聴き手と語り手に別れて15分の傾聴の空間をつくり、その語りを書き起こして、それを1時間や2時間かけて丁寧に見ていきます。それは一つの作品のような味わいがありました。人は語りそのままに聞いてもらうだけで向かいたいところに向かい、その人の生きざまが乗ったことばを紡いでいく。私は最初にこのミニカンのお稽古をしたときに、本当に驚きでした。
それから事あるごとに、橋本さんをお呼びしてミニカンの稽古を続けてきました。
そしてここ数年、ミニカンをカウンターにて8分という時間でやってみる催しを重ねてきました。
(△橋本久仁彦さんたちとのスナック円坐の様子)
8分の語りからその人の生きざまがカウンターに立ち上がってまいります。
カウンターで誰かが8分語ることを聞きながら、一緒に飲むお酒。
誰かのグラスの氷の崩れる音、
それもBGMになりながら飲むお酒の味わいも
その人の語る8分間の味わいもまた格別な時間でした。
▼『ボトルHappen』という活動:スナック営業で8分ミニカンをやってみよう
少し自分たち夫婦の話をします。
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僕とパートナーのかおるこ夫婦は、ミニカンを知ってから定期的に行って書き起こしをしてきました。一年二年前のミニカンを読むと、その時の情景が浮かび、その時の自分のこと、二人のことが目の前に立ち上がってきます。こそばゆいというか、力が湧いてくるというか何というか、書き起こした文章はとても大切な宝物のような感じがしています。
その時その時に語る言葉が宝物なんだと思うと、何気ない毎日はほんと尊いものなのだなと思います。
こんなことがありました。
2019年の秋ごろ私は自分に難病が見つかり、立ち直れなくなりそうになりました。もう死んでしまうかもと絶望してしまうくらいでした…
そんな時に藁にもすがる思いで8分間のミニカンで気持ちを聞いてもらうことをパートナーのかおるこに2週間ほどしてもらい、書き起こしもしてもらいました。
1,2日目はとても悲観的で涙ながらの語りだったのですが、日を追うごとに語る内容に変化が起こっていました。前向きに生きる力を表現する、そんな歌のようにも思えました。
聞いてもらうことがどう影響したかはわかりませんが、人ってこんなに変わっていくのだと、自分の語りの書き起こしであるにも関わらず感動をしてしまいました。聞き続けてくれた、パートナーに本当に感謝でした。
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そんな感じでいろんな想いが重なり、ミニカンの場を提供することを考えはじめます。
「そうだ、トレーニングでスナックを使ってやっていたけど、実際にお店の営業で8分ミニカンやってみよう…。」
自分が語った8分間がスナックのボトルキープの棚に置かれて、
聴きたい時に聞けたら面白いなあって思いました。
そして昨年スナック梓にて場を開きました、
コロナ禍でオンラインでもやってみたりしました。
現在10名ちょっとの人の語りがボトルキープされています
この活動を『ボトルHappen』と名付けて続けております。
▼どうぞよかったらご一緒ください。
一か月前の、半年前の、一年前の自分のことばを聞いてみて飲む1杯。
誰の語りかはわからないけど、残してくれた8分を聴きながら飲む1杯。
いつか家族に聞いてもらえたらなと、8分語る、そして1杯。
青春時代の想い出の曲を歌って、その後に8分語る、そんな1杯。
亡くなった親の語りを見つけて、親父に出逢う1杯。
いろんな1杯を、いろんな8分をご一緒できたらと思います。
(△わたしもパートナーに協力してもらいミニカンをキープしてみました)
▼「8分間のボトルキープについて」
★決めていただくこと
・公開範囲
①自分のみ②決まった相手のみ限定③誰でも公開 など決めていただき、音声をボトルキープさせていただきます。預かった音声は丁重に取り扱わせていただきます。(※オンライン上で公開はしません)
例えば、
ご自身がまたご来店していただいた時に、お聞きいただくことができます。
特にご自身がよろしければ誰にでも聞いていただけるようにもできます。
ご家族にだけ公開としておけば、数年後にお聞きになるご家族がいるかもしれません。
★お店がすること
・キープする際に名簿を作ります。
・いつミニカンをやったかわかるような、カードをお渡しします。
・音声は私の方でデータ保存とクラウドでの保存をします。
★おすすめしたいこと
「録音&書き起こしについてのススメ」
8分のミニカンはご本人のみご自由に録音していただけます。
録音データからご自身で書き起こしていただき、
文章として見える形にするのはぜひおすすめです。
一つの作品、一曲の唄のような大切なものになるかと思います。
自分が何を語りどんな方向に向かっているのか、見えるのも面白いですし、書き起こしの1ページが大切な想い出にもなりますし、数年後の自分へのエールになるかもしれません。
【書き起こしについては「別途料金」でお受けできます】
書き起こしは不得意な方もいますし、それなりに時間もかかります。録音してから時間が経ってしまうと、なかなか書き起こし作業に気持ちが向かわずそのままということもあります。(私の経験談…)
注文お受けしましたら、書き起こしが出来上がり次第、印刷物をお渡しします(希望者にはデータ渡しも可)。
希望される方がいれば、次回以降のスナックの場開きにて一緒に書き起こしを一緒に読んだりしたいとも考えています(これはまた一緒に考えましょう)。
(※受注している数によって、1,2週間ほどかかる場合があります。聞き取りにくい音声部分などは確認をさせていただきながら、書き起こし文章を完成させる流れとなります。)
という感じですが書き起こしの別途サービスも、ぜひご利用ください。
▼【『ボトルHappen』料金表】
*8分ミニカン&音声のボトルキープ
・・・1回 1500円→★今だけ価格:お一人1日につき1回無料0円
・100人まではモニタ価格を設定して場を開こうと思ってます。
(それ以降は飲みに来た方は無料、ミニカンだけの方は有料にします)
*音声録音
・・・無料0円:ご自分の録音機器でご自由にどうぞ
*書き起こし(希望者のみ)
・・・4,500円
*オンラインでの8分ミニカン&ボトルキープ(前後のおしゃべり含め45分)
・・・2,000円→★今だけ価格:お一人1回無料0円
・100人まではモニタ価格を設定して場を開こうと思ってます。
※気が向いたときにFacebookなどSNSで発信してやっていきます。
★よかったらお気持ちをいただけたら嬉しいです★
梓のストアにてアイテム:一杯のまんねや二杯のまんねをお買い求めください。スナックの応援になります。
ストア:スナック梓~昭和な場末のスナック~
https://snackazusa.theshop.jp/
※元々無料でやるつもりなので、もちろん0円でも大丈夫です。
それでは、みなさまとご一緒できることを楽しみにしております。
スナック梓 むすこ けんちき