見出し画像

こども計画パブコメが終わって:ちょっと怒ってたことも

ちょっと怒ってます。

直接自分に不利益があったわけじゃないけど、嫌な気持ちになってる。
なんでそうしたのか理由がわからないし、
直接言い分も聞けないし、
行き場の無い感じが腹の立つ感じに変わっている。ㅤ


(1)早々にクローズしたパブコメ募集ページ

この1週間ほど、いろんな人とパブリックコメントを書いてみよう会で、
それぞれが届けたい声について考えてきた。

今回、長崎市こども計画のパブコメ募集の〆切は27日。
27日だったのに、「夕方18時」には入力フォームだけならまだしも、
パブコメ募集に関するページまで全部クローズにされていた。

▲募集ページなんだけど、このページにもアクセスできなくなっちゃって、やっとこさ辿り着いたら

▲NOT FOUND ってことでクローズに。

メールアドレスやFAX番号もわからなくなってた。

自分自身は前日までに送るやつは送ってたけど、
これでは夜に書こうと思っていた人は書けないぞ…まずいよね
それだとあんまりだ!と思いたち、

持ってた「こども計画素案」と「所定の提出用紙」のデータを探して、
クラウドにあげて、
リンクさえわかれば誰でもダウンロードできるようにした。

そして、こども政策課の連絡先メールFAXなどもつけて
急ぎで各種SNSなどで投稿した。

大急ぎで、できる事を。

今回一緒に書いてみよう会をしたりした人達や、
連絡とったりした人達にも連絡した。

助かったーと言ってくれた人たちが何人もいた。

自分でも、おおファインプレーやんー!自分にgood!
お役に立ててなによりーって思ったけど、
ほめてほめてーって話じゃなくて、

この出来事って、あまりよろしくない事例じゃないのかしら…
と悲しく思った。雑な感じになってる。

たとえばパブコメ〆切は27日とあったけど、
17時とか時間の〆切は書いてもなかった。

とはいえ市役所の終業くらいのタイミングで
入力フォームは閉じるかもしれない。

でも、メールFAXとか提出書式は見れるようにできるのではないかと思う
受付時間を厳しくするなら、メール・FAXだったら送信時間も残るじゃないですか。

だってさー、月曜日の平日って昼間は大体のみんなは仕事してるから、
夜書こうって思うでしょ。
家事とかこどもの事終えて、さあギリギリだけど書き上げるぞ!って。

なのに、夕方にクローズするなんて…。

幸い、ボクがクラウドにあげたファイルで
メール送信できた人もいるけども、

このクローズ騒動で意見が送れなかった人だって、
把握はできないけどたくさん居たはずだ。

これはお互いに今後に活かさないといけない、
思い込みになってるんだと思うし。
具体的に日程だけじゃなく、〆切時間まで決めたりすればいいわけだし。

(2)ほんとうに声を拾うつもりがあるのだろうかと考えた

でもこの騒動で、
ほんとは、声を拾ったりしたくないんじゃないかな?
って正直思ってしまった。
そんなつもりはないかもだけど、違和感がありまくる。

この2週間くらいこども計画の内容を何回も何回も見てきた、

こども計画はこどもの声を拾うんだけど、
それにあたってアンケート、ヒアリング、こどもと市長とのミーティングまでやってる。とてもありがたい。

でも、
でもでも、
でもでもでも、
こどもから要望の多いあそび場については計画には言及がなかった。
あれだけ、声が出てるのに。

いや、正確にはまったく無かったわけではなかった。
書いてあっても、
「放課後こども教室」のように市内67の小学校でやってる既存の事業はあった。放課後に校庭開放とかされて、帰宅せずにできるだけあそぶ時間がつくれる仕組みはほんとによい。
でも学校によっては「学習支援」になってるものあるから、100%「あそびの時間」ではないところは一つ気にかけたいところ。
そしてこれは以前より継続して行われている事業である事、地域の人とこども達との関わりも生まれる、これはこれで必要なので続くことは嬉しい。
でも、今回のこどもの声から生まれたものではない。

ほかを見ると、作ったばかりの「全天候型屋内遊戯施設のあぐりドーム」、遠方の「あぐりの丘」についてとても推してる。しかも遊びの施策で一番トップに書いてある。
でもここは車で行けるような家庭しか行けないし、
こどもにとっては一人で行ける場所じゃない。申込だっているわけで。

あとは、お金がかかったり、イベントのようなものばかり。
体験活動はそれはそれでいいとは思う。
日常のあそびも体験活動も色んなことが混ざり合って、
その子の中で想い出であったり宝物のようになっていくんだから、
まったく悪いわけでないと思う。

でもこどもが求めてる、あそべる場所とはちょっと違うのでは。
身近に気軽に行けるあそび場がないって、こども達はよく言ってる

社会の構造や大人の価値観の変化で、
こども達はあそぶ場所やあそぶ時間をたくさん奪われてしまってる。
心から浮かんでくるやりたいこと「あそび」とした時、
こどもの育ちには「あそび」が必要。
それは大人から用意されて、やらされるものではなく、
自分から湧き起こって、同じくらいの仲間と繰り広げられるもの。

「くう」「ねる」と同列に「あそぶ」があって、
生きるのに必要なんです。

この30年くらいでこどもが外遊びする時間は40%近く減ってる。
色んな要因があってそうなってしまっている。

だから、
ほんとは不本意だけど大人は行政であったり場所を持ってる人から場所を借りたりして、こどもに再度開放してあげたり、
大人が居ることであそぶことが可能になるなら、
あえて場づくりをして遊ぶ時間を手渡したりする責任があるんだと思う。

(3)改めて、長崎市こども計画の一部を見直してみる

ちょっと、こども計画のアンケートやヒアリングなど調査を見てみます。

1)第3期長崎市こども・子育て支援事業計画に係るニーズ調査
実施時期令和5年11月~12月 調査対象 市内在住の未就学児童・小学生の保護者

▲これは、今回の計画の策定にあたってのニーズ調査。これは子を持つ親へのアンケート。自由記述には経済的支援、こども園関連に続いて、遊び場・公園とあります。
★小学生の保護者になると遊び場・公園の記述が割合が大きくなってます。

2)長崎市こども計画策定に係るアンケート調査 実施時期 令和6年7月~8月
調査対象 市内在住の小学5~6年生、中学生、高校生、18~29歳

▲これは市内のこども若者へのアンケート
放課後に自分一人や友達と過ごすことができる場所、あれば利用したいと思うのはどんなところですか?
小学5年生~高校生
「好きなことをして自由に過ごせる」「いつでも行きたい時にいける」
ってのが約6割で回答があります。

こちらは上記調査の自由記述になります

▲こちらは小5~高校生の自由記述。
遊び場・公園がトップです。うむうむ。うちのたまり場に来てる子達も口々に言いますもの。「気軽にあそべる場所がないー」って。
少し注目したいのは中学生のこどもの意見尊重です。普段から意見尊重されていないことの裏返しかもしれません。皆さんはどう見ますか?
そして、この計画では意見尊重されてるでしょうか。

長崎市長とのシンナガサキみーてぃんぐ:こども若者対象の回
こども計画をつくるにあたって声を聴くということで開催

▲長崎市長とのミーティング。こども・若者の声をヒアリングする一つの取組で行われました。これだけでは拾えない声もあるけど、ここに集まった子達の声をまず聴いてほしいですよね。
ちなみにこの報告チラシだと「小学生から高校生まで思いっきり遊べる場所がほしい」
とあります。でもこれ、ちょっとだけ省略されてるようです。

3 こども・若者へのヒアリング結果
こども・若者へのヒアリング結果としてこども計画に記述されたもの:
小中学生の遊び場に関する部分

▲こども計画の中では、
「ジェットコースターがあるような、小学生から高校生まで思いっきり遊べる場所がほしい」となってました。
これは個人的なこだわり、上の報告チラシは見やすさを重視してるんだろうけど。ぼくは、この微妙な違いがなんか気になります。
ジェットコースターあると、ないでは、実際に作ったりするあそび場、違いますもんね。なにより本人の意図と変わる可能性があるので、ジェットコースターは省いたらいけない部分のような気がします。
実際のヒアリングのときは、使う言葉とか説明する言葉とか、きっともう少し伝わってくるものが違っていたんじゃないかな。想像ですが。

3 こども・若者へのヒアリング結果
こちらはヒアリングの高校生若者のあそび場に関する部分

▲高校生若者は、こどものあそび場について意見を言ってます。
「子育て家庭の意見を聞くと、遊び場がない。屋内の遊び場がない、ボール遊びができない、花火が禁止、小学校・中学校に入れない。無料の駐車場がある遊び場がない」
「プール開放が今はない。市民プールに行っている。身近に遊ぶところがなくなっている。遊びやすい環境になってほしい。」

3 こども・若者へのヒアリング結果
高校生からアンケート回答結果やこども計画について意見をもらってます

▲市役所に来た高校生に素案について意見をもらってます。
「民間運営の屋内複合レジャー施設が近くにない」
「市の中心部に遊び場があると行きやすい。」
「みんなで集まりやすい場所に設置するのがよい」
などなど
★こういうの読むと、中高生の居場所いりますよね。
でも長崎市の計画には中高生の居場所についての言及はありません…。

1 長崎市子ども・子育て支援事業計画の取組状況と課題
「こども計画」の前身の計画がどうだったかの振り返りです。

前身の計画である「子ども子育て支援事業計画」の取組がどうだったかを振り返っている部分です。

成果・課題
「全天候型子ども遊戯施設の整備により遊び場の充実が一定諮られた」、一方アンケートではいまだニーズ上位にあることから、さらなる充実がのぞまれている。

とあります。
あぐりドームは1年間の来館者数目標10万1,000人を約9か月間で達成
現在は安全面の観点から入場者数を制限しながら運営してるとのこと。
あれ、なんかすごく賑わってる感じがしちゃうぞ。

この行政の振り返りと、
こどもの声とか家庭の声との乖離を感じるのはボクだけですかね。
なんか実感が伴わないんです、自分が勉強不足だけなのかな。
皆様はどう思いますか??


以上がこども計画に関する部分で見て欲しかった部分です。

(4)あそび場がこども計画に入っていない?

これだけ色々と書いてあるのですが、
あそび場については計画に落とし込まれてなかったです。

まぁだからパブリックコメントにも書きました。

声をきく、声をきく、とか言いながら、
聞くだけになってるんじゃないだろうか。
ポーズだけになってないだろうか。

こどもに意見を聞くなら反映させるとか、
せめて検討するとかちゃんと計画に取り入れて、
顛末まで報告するのが、大人の役割なんじゃないだろうかー。
できないなら、できないっていうのが表現されてるならまだ誠意が見える。

こどもから要望あるけど、行政じゃとてもできないから、
誰かほかの人たち助けてって言う事だってできるのに。
行政だけに任せるつもりはないんだからー。

でもポーズだけ取るのはやめておくれー。
聞かれたから答えたけど、意味がないんだって
負の学習になっていくからー。

国ではじめての、こどもの権利をど真ん中に置いた
総合的な法律である「こども基本法」に則った、
初の長崎市こども計画のはずなのに、
こどもの権利「生きる権利」、「育つ権利」、「守られる権利」、「参加する権利」の視点が色々と抜け落ちてる。
ちょっと悲しくなってしまう。
長崎の行政って人権意識低いのかなって思ってしまう。
(主語が大きくてすいません、素敵な職員の方もたくさん出会ってます)
歴史的に振り返っても被爆してたくさんの悲しいことがあったのにね。

あっでも今の感覚になるのは、一人じゃ至らなかったかもしれない。
パブコメ書いてみよう会をやって、
いろんな人とたくさん話して、
いろんな人の視点をいただきながら、
考えてきたから。

ひと月前の自分は、計画みてもスルーしてた気がする。

みんなが書いた意見は、ほんと多様な意見。
今まで審議会やら庁内の会議でたくさん話われてだろうけど
抜け落ちてた視点も入ってるし、

前期の計画の課題やらアンケートでとった上位のものが
反映されてないものなどもちゃんとツッコミが入ってる。

パブコメは署名じゃないし、多数決じゃないし、
書いてみよう会だってみんなで意見をすり合わせるような会でもなかったから、ほんと色んな意見が表明された。

それがほんとよかったんだと振り返る。

なによりも、普通に暮らしてたら今まで触れなかったことに、
それぞれが関心を持てたことが、とても尊い。
それはほんとやってよかった。うれしい。

ほんで、
話ぶり返すけどㅤㅤ
これだけうれしい感じはあるのに、
やっぱ、早めにクローズにされてるのは
嫌な感じが残る。相当腹立ってるなこれは。

いい話にまとめて、終わらせたくない(笑)

一晩、寝ても治らなかったけど、
いろいろ書きながら落ち着いてきた。

★文句言いたいとかより、
・計画になんか抜け落ちがあるんじゃない?
・声をきくと言いながら、ほんとうに聞く気があるのかな?
・できないなら住民でどうにかしないとよね。
 行政まかせにしたらよくないっすよね
って気持ち。
人任せとか、行政のせいにしたくない。

こども達の、
ああ今幸せだな、
長崎市で住んでて楽しいな嬉しいな、
将来に希望が持てるなー、
みたいなウェルビーイング(幸福感)を高めることって、

こどもの頃からの声や意見、
それに対して大人がどういう答え方とか姿勢で居てくれるかなんじゃないだろうか。

って思うから、

自分は自分の活動の領域でできること、
できるだけ取り組みたい。

★そして、行政ともコミュニケーションしないとなあって思った。
ボクは行政に関わる人たちの事情や気持ちを聞くのが足りていない。
次につなげたいと思います。

片山けんちき


付録:今回書いた「みんなのパブコメ集」

▼今回書いた、みんなのパブコメ集
https://docs.google.com/spreadsheets/d/1TB5Vm44FoN4twPTpCyNtXAr99cUJYw5r01gvKiYPCpc/edit
ㅤㅤ
まだボクのほうに共有されてないやつもありますが、
今回の会で58コメントが届けられております。
実際に届いたコメント数は、
ほかにも送った方々はいるはずだからもっともっと多いはず。
ㅤㅤ
同じように比べることはできないけど、
前身の計画では
2015年パブコメが18件、
2020年パブコメが1件。
今回はいろんな人が関心をもっています、
こども計画。みんなで今後を見ていきたいです。
ㅤㅤ
見直しの時期とか、次の策定の時期には
もっといい動きが、
行政だけでなく、こども・若者、住民・民間企業やNPOなど、みんなでできたらいいですね。

▲参考になればと
パブコメ書いてみよう会の開催のあれこれをメモしたもの公開してます。
よかったらお役立てください。

いいなと思ったら応援しよう!