英語の教科書の落書き
<片付けで出てきた高校の英語の教科書>
裏の表紙には、なぜか井戸の絵が書かれている。
これは私ではなくて(亮)のサインがしてあるからたぶん亮という人が書いたんだろう。
なかなか、上手く描けているし、これだけの絵を描くのには集中力もいりそうだ。
高校3年生になってもしばらく進路が一向に決まらず、それでも焦る感じもなかった私。「なんとかなるだろう」と構えていた。
後に分かったことだが、私のクラスメイトたちは誰がどこに行くか知らなかっただけで、およそ半数は卒業後に外国に留学していった(なんだそりゃ)。
しかし、一方で空気を読めず、どうしたらいいのかも分からずにいる連中もいた(私たち)。
その頃に(亮)という人が書いたこの絵から察するに、
「まぁ進路なんてどうでもいいじゃないか、シモンとアユとオレらで井戸掘りの旅に出かけて村々で喜んでもらえば」という話らしい。
しかし私はうっかり大学なぞに受かってしまって、脱退することに。
その後の彼らの行方を知らない。
今でも世界のどこかで元気に井戸を掘っていてくれること祈る。(笑)