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Photo by
scoop_kawamura
入院の日が決定
喉頭がんステージ3 治療方針も決まり 確実に声を失う日が近づいてくる。
いよいよ、地元からはなれ、北海道大学病院へ入院。
9月8日から闘いが始まる。
ここで、思いがけないことが起きる。
当初、声帯を摘出すると同時に、その代わりとなるシャント発声をできるように、同時で構築手術を予定していたが、手術の前の血液検査の結果が思いのほかよくないという話に。
そう、糖尿だ。
糖尿患者は、体にメスをいれると、回復が芳しくなく、癒着の確率があがり、この度の手術で、声帯と同時に、片側のリンパも一緒に切除するが、それが動脈に近いこともあり、危険ということで、シャント発声の話は立ち消えた。
希望の人工声の道が立ち消えた。
それは、本人より、私が一番ショックだった。
声を本当に失う。
あんなに、おしゃべり好きななのに?
あんなに、人の事すきなのに?
あんなに、誰とでも仲良くなれるコミュニケーション能力があるのに?
その日から、パパはお腹にインシュリンをうって、病院食を食べ、血糖値を下げることになる。
そうして迎える手術日前日の朝。
LINEで
俺の最後の声聞きたい人は電話ちょうだいね
パパの底なしの明るさというか、なんというか、悲観的にならないその精神というか
こっちが救われてるわ。