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ねっとりしたコントラストのレンズが好き Leica Summicron-R 50mm F2(R-only)
Leica Summicron-R 50mm F2(R-only)
かつてLeicaが日本の一眼レフカメラによりゴリゴリに業界シェアを奪われていた頃、細々と生み出していたLeicaの一眼レフカメラのレンズ。
Rの宿命を背負わされたこのレンズは、「腐ってもLeica」なのである。
「ほ〜Leicaのレンズですか〜」
「・・・まあ、はい、LeicaっちゃあLeicaですね」
これぞRである。
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Mのズミクロンに比べ、このレンズはなぜかコントラストがねっとりしている。
印象派の油絵のようなねっとりした質感は、僕を虜にする。
露出アンダーにして花でも撮れば、ゴッホよろしく耳を齧ってしまいたい衝動に陥る。
空気を写すとまで言われたMのズミクロンとは違い、カラーでねっとりこってり撮りたくなる、そんなレンズだ。
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ご覧の通りこってりにてりっこにしてりっこなのである。
これがわかる世代にはしっくり来るんじゃなかろうか?
そう、コントラストのねっとり感は昭和の薫りなのである。
なぜだろう?ねっとりとしたネオンの朧気な光こそ昭和なのである。
このフィルム感、いわんや昭和感。
時代を錯綜する光の演出、それはコントラストと一括にできない感覚のオマージュの錯綜。
きつい焼酎を浴びながら、そして昭和歌謡を聴きながらこの駄文を打っている自分、時代は撹乱し、時間はカッ飛び、コントラストのニュアンスに耽溺する。
ああ、ライカよ、なぜこうも時代を語るのか?
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