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滝を撮る「sigma dp2 merrill編」①

今回は中国山地にある滝を撮りに行きました。

SIGMAのdp2merrillとfpの二台体制です。まずはFoveonセンサー搭載のdp2merrill編から。

※詳細は動画にしてあります。


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滝に至る道中にて。

非常に暗いので、ただでさえ三脚必須のdp2merrillですのでまず手持ちは不可の状況。しかしモノクロの描写はさすがFoveonですね。階調がなめらかで、それでいてガチガチの緻密感。


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こういった込み入った画でも、このリアルな描写はFoveonでしか難しいでしょう。


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NDフィルターなしの長時間露光撮影。

水の照りが良いですね。意外に水の描写が良いと思ってます。


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珍しくRAW現像した一枚。

SPPはやはり重いですけど、こういう明暗差が激しい時は助かります。


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個人的にはこの過剰なJPEGグリーンも好きです。


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黒潰れしづらいのもFoveonの良いところ。


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この水しぶき、そして岩肌のヌラっとしたテカリ、これ以上ないFoveon案件。


自然に接するとリラクゼーション効果があると言いますが、なんでも圧倒的な自然の迫力を体験すると『自分なんてちっぽけな存在』となって悩み事なんかも解消されるそうです。脳科学的に。

滝はその点でいうと、自然の偉大な力を感じますね。だってこの滝になるまでに、気の遠くなるような歳月をかけて地形すら変えていったわけです。

その瞬間をこうして写真にするというのも、いわゆるマインドフルネスってやつかもしれません。

dp2merrillは圧倒的な描写のために利便性を捨て去るという稀有な存在でして、僕は非常に禅的な悟りカメラだと思っています。

カメラ本来の宿痾である自然を如何にありのままに切り取るかという機能的欲望、ただその本質だけを追い求めたカメラであり、そこに本質的な妥協は介在していません。

Foveonが使いづらいと一笑に付すことは、無意識の妥協であり、そこに本質への指標はないと思うわけです。


そんな自然の力を前にして、僕の物欲煩悩はさっぱり解消されませんでした(笑)

次回は滝ばっかりになりますので乞うご期待!


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鉄人
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