【エシカルペイフォワード営業再開のお知らせ】作り手の方々を想い、「利他的なご自愛」を届けるために(エシカル100考、98/100）
日本橋水天宮前にあるエシカル商品のセレクトショップ「エシカルペイフォワード」（東京都中央区日本橋蛎殻町1-24-4 井川ビル2F）は、5月14日（木）より営業を再開いたします。
緊急事態宣言を受けて営業を自粛しており、宣言延長のなかで今後の方針を悩みました。
いまだ外出を控えることが大事であることも、休業を続ける店舗も多いことも承知はしております。
その上で、当面は週に1日（木曜日）だけ、時間を短めに営業を再開したいと考えました。
正解・不正解はないなかでの判断です。
理由としては2つが挙げられます。
1つめは、コロナ時代であればこそ、誰かのことを想い、かつ自分自身も慈しめる「利他的なご自愛」商品が求められると思うためです。
みなさんが外出や営業を自粛したのは、自分が罹患しないためはもちろんながら、自身が媒介となりどこかの誰かを感染させないためという利他的な意識からなはずです。
また医療現場やエッセンシャルワーカーの方たちへの感謝表明、継続困難な店舗等を応援する購買、DVや家のない方など浮彫りになる社会課題当事者のみなさんへの思いやりや寄付など、利他的な行動をされた方も多いと思います。
欧州の知の泰斗ジャック・アタリもNHKの『緊急対談 パンデミックが変える世界 〜海外の知性が語る展望〜』という番組内で、「利他主義という理想への転換こそが、人類のサバイバルの鍵である」という発言をしておりました。
地球環境や世界各地の作り手、使い終わった後の未来などを思いやれるエシカルな商品は、今まさに求められる利他的な商品であると思います。
と同時に、おうち時間を過ごすなかで多くの方が心がけたのは、自らの心身を大切にすることだと思います。
コロナに罹患しないよう免疫力を高めるといったフィジカルな面だけでなく、穏やかにマインドフルに（DVなどに走らず）StayHomeするメンタル面も。
セルフコンパッション（self-compassion）や慈しみということですが、とても良い日本語として「ご自愛」という言葉があります。
誰かが病気のときなどに「ご自愛ください」と投げかける利他的な言葉ですが、自らの心身を愛するということで、自分自身に向けても使えると思います。
作り手の顔が見えて安心でき、素材も自然の身体に優しいものが多いエシカル商品は、やはり今まさに求められるご自愛品だと思います。
そんな「利他的なご自愛」商品であるエシカルな品々を、コロナ禍中でもしっかりお届けする機会と場をまわし続けることが、これからの「にんげんの社会」のために必要だと思いました。
もう1つはやや現実的に、世界各地の作り手さんに希望や活力を伝えるためです。ビジネス的な意図もありますが、「済民」のためと言えます。「経世」のほうは置いておいて。
日本各地で生産者さんが苦しい状態ですが、もちろん世界各地もとても厳しいです。
フェアトレード商品の生産地はアジア・アフリカ・南米がメインです。ブランドさんを通じて現地の様子をうかがっていますが、ロックダウンのため外出ができず、原料がなく生産もできず、資金も厳しく、商品ができても市場（日本含む）に送れず、ジリ貧の状態も耳にします。
それを、すぐにどうこうはできません。非力は非力です。
でも世界（日本も含む）の作り手の方たちに、すこしでも彼女／彼らが作ってくれた商品が売れて、人の笑顔につながっていることを伝えれば、みなさんの心に希望を保ち続けられるかもしれない。
さらに、自分達が作るものを待っていてくれるんだということで、まだまだ仕事ができるぞ、という活力を維持してもらえるかもしれない。
「コロナで世界中こんなだけど、みんなの作ったものはちゃんと売れるよ！」ということを、作り手さんに伝えたい。
そんな2つの理由で、営業再開を決めました。
前提として、エシカルペイフォワードは店舗スペースに余裕があり、手洗いうがいもできる洗面所もあり、換気もよく、店舗内が感染の温床とはなりにくいということがあります。
また営業時間を12時～16時などにして、近隣の方中心に販売をし、他の時間はオンラインでの接客にするなどで対応はできるのでは、と思っています。
この機会に、「ヴァーチャルショップ（オンライン外商みたいな感じ？）」や、「エシカルジャ〇ネット」みたいなことにチャレンジしたいです。
というわけで、まだ手探りですが（というかみーんな手探りですよね）5月14日の営業再開以降もなにとぞよろしくお願いいたします。
ちなみにオンラインで「エシカルシェア会」というエシカルに関わるがある人、興味がある人、知りたい人のゆるっとお話し会も継続していきますので、よろしければご参加ください。
今後とも、エシカルペイフォワードをなにとぞよろしくお願いいたします。
そして、「利他的なご自愛」につとめて、社会（人の暮らしも地球環境も未来も）を少しでも良くしていきましょう。