ラスのような何か

麻雀にゃお大森店ができ半年以上経過した。

開店前のイメージ通り、雰囲気の良いアットホームな良いお店になっていると思う。

店長の藤井すみれの力はもちろんのこと、僕とすみれの元に集まってくれた強力スタッフたち。
いつもありがとう。
常連のお客様も徐々にだが増えてきてるとは感じてはいるが、まだまだ売上が安定して上がっているとは言えないため時給などの待遇を上げてあげることができない。本当はすぐにでも上げてあげたいのに。
……本当だ。

そしてもちろんお客様には大変感謝しております。
いつも来て下さるお客様、当店で雰囲気良く打って下さりありがとうございます。

先日、こんなことがあった。

常連のKさん。普段は調教師など競走馬に関わる仕事をする傍ら、スキマ時間?でUberEATSの配達員をされている。
その日も数回麻雀を打ち、ラス半コール。
「これからUber行かなきゃ」
すると顔なじみの別の常連さんが言う
「馬で配達してんの?」
「んなわけないでしょ。…そりゃあかなり速いとは思うけど。いやかなり速いと思うけどね」

なんてやりとりを聞いてて
(発想が面白いなー)
とか思っていた。

が、しばらくして僕は激しく後悔することになる。

ああ…

なぜ…

なぜあの時僕は…

「いわゆるウーマーEATSですね」

と言えなかったんだああああ

と。

ぬるい!

ぬるすぎる!

チャンス手をモノに出来なければ待っているのはラスである。
ラスのような何かである。

そしてしばらくすると
「さっきKとさ…」
とまた常連さんが別の常連さんに話し始めた。
ウーマーチャンス到来である。

しかしもうKさん本人は居ないうえに、自分の中で旬は過ぎている。こういうのは鮮度が大事。スピード感が求められるのだ。

でも言いたい!みんなの反応を見てみたい!
だがしかし!どうする?言うか?うわああ
と悩んだものの

「ウーマーEATS…」

とボソッと言ってしまった!

僕じゃなくて常連のKやばさんが。

それに対しまわりの反応は皆無。
誰かがザ・ワールドを使ったのかと思うくらい時が止まった。

本人は何事もなかったかのように涼しい顔をしている。

この男、スベリ慣れてます。

そして同時に

(俺言わなくて良かった〜〜〜)

ネクストバッターズサークルに控えていた放銃牌を先に他家が切ってくれたのです。

ホッとしました。

ホッとできる雀荘。麻雀にゃお大森店。

終わり

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