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発達障がいと目の関連性
発達障がいと眼の関係性について
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私の臨床経験から、発達障がいの子供の中には目の動きが弱いお子さんが多く見られています。
この目の弱さとは、視力ではなく、いわゆる「眼球運動」についてです。
今回は、事例とともに眼球運動のなかでも「寄り目」の動きについて考察していきたいと思います。
ある子供の事例
私の放デイに通っているお子さんが、宿題をするから見てほしいと言われたので、そのお子さんの音読の練習に付き合うことにしました。
内容は、国語であり、1ページの物語を読むだけでした。
そのお子さんは、行をとばして読んだり、声に出して読む際も滑らかに読むことが難しく、一つ一つの文字をたどたどしく声に出して読んでいました。
そのことよりも印象に残ったのが、文章を読んでいる時の「目の動き」でした。
そのお子さんは、思いっきり目を見開き、頭を上下に揺らしながら音読をしていました。
画像のような目でした。↓
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この状態ならば、1ページを見るだけでも相当疲れてしまうだろうと感じました。
事例を通して寄り目の必要性を考える
目の動きについては、様々な種類の運動があり、ネット上でも検索すれば調べる事ができるため詳しくは記載しません。
今回のお子さんの場合は、「寄り目」の動きが特に苦手だと感じました。
寄り目とは、簡単にいうと両目を同時に鼻に近づける動きです。↓
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画像のような極端な動きにはなっていませんが、近い距離での字を読む際や、向かってくる物をキャッチする際は寄り目の動きが必要になります。
寄り目がスムーズに出来ないと、本を読むことに影響が出てしまいます。
黒板に書かれてある字を、手元にあるノートに写す作業も難しくなります。
事例で紹介したお子さんの場合は、目で字を追いかける眼球運動も苦手です。
しかし、特に「寄り目」の動きが苦手なため、近くの物を見れずに過度に目を見開いたような目の使い方をされ、さらに目と頭を分離した動きも難しいために頭を過度に動かすという代償的な動きを利用して目を動かしていました。
このような目の使い方では、目から身体が疲労してしまい、授業も集中出来なくなることが想像つきます。
目の動きを改善する方法とは
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よくネットや参考書で、眼球運動トレーニングと称した方法を見かけます。
相手の指を目で追ったり、自分の目を上下左右に動かすトレーニングです。
しかし、実際に試そうとしましたが、ほとんどの子供はしてくれませんでした。
眼球運動トレーニングを教えても興味なく去って行ったり、方法が理解できない子供がさほどでした。
眼球運動はある程度理解できる子供なら効果的な方法ですが、とくに発達障がいのお子さんには難し過ぎると思いました。
そのような経験で感じた事は、「その子自身が楽しくできる遊びのなかで、目を鍛える」ことでした。
楽しい遊びの中で、寄り目や眼球運動を促していく事が大切
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寄り目を促す遊びは、たくさんあります。
・キャッチボール
・サッカー
・風船バレー
・ドッチボール
・バットでボールを打つ
上記の方法で、子供が楽しみながら出来ることを考えています。
向かってくるボールなどをキャッチする際やバットでボールを打つ際は、寄り目の動きでそのボールにピンとを合わせてキャッチしたりバットで打つ能力が必要であるため、同時に寄り目の動きが養えます。
私は、よくドッチビーをしています。
ドッヂビーを投げ合ってキャッチしたり、ドッチボールの感覚でドッチビーを投げ合えば楽しく眼球運動を鍛える事ができます。
結構子供は楽しんでくれます。
子供は、細かい理論を使うよりも結局は、楽しく遊ぶ事が好きなのです。
興味のないことや嫌なことを、大人から無理やりやらせる事は良くないと感じます。
おわりに
テレビゲームの普及により、身体を動かす事はもちろんですが、目を動かす機会が圧倒的に少なくなったように感じます。
その影響により、視力はもちろん目を効率的に動かす事が出来ない子供も増えています。
少しの時間でもいいので、遊びの中で楽しく眼を動かす機会が増えればその子にとって目の機能だけではなく、身体や心身にも良い影響を与えると思います。
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