グッと世界観をつくる、社長のDIY什器
商品ラインナップが揃ってくると、いよいよ頭を悩ませるのが「売れたい!」という思い。いいものができたからこそ、たくさんの人に使ってもらいたい気持ちもひとしおです。
地元はもちろんですが、それ以外にも買っていただけるお客様と出会えそうな場所へあちこち行ってみたり。
…それが遊んでいるように見られてしまったりw
コロナ禍もあって、イベント自体が少ない昨今ですが、それでも何度か経験を積んでいくうちに、Tetsuのブースはだいぶ様になってきたように思います。つい最近、その大きな進化となったのが什器でした。
そもそも「什器(じゅうき)」って言葉が耳慣れないですよね。テーブルとかの、商品を展示するための台や道具のことです。
展示会の出展や視察を経て、いろんなブースの「世界観」を目の当たりにし、「世界観をつくる」という命題と什器の重要性を学びました。
Tetsuと相性の良さそうな什器や、あったら便利そうなものを見まくって、
社長はそれをスマホで撮って研究し、土曜日の誰もいない事務所で図面に向き合いました。
自ら製作し、商工会の仲間から木材を購入し、、
「どうかな」と見せてくれたのがこちら。
「めちゃくちゃいいじゃないですか…!」
着想を得た原案には似てるけど、パクリにならないよう社長独自の工夫もしっかり組み込まれています。
そしてその週末、またも社長は休日出社し、木材をバーナーで焼き、素敵なテーブルを仕上げてくれました。これをひっさげ初めてマルシェに出たときは、私もルンルンのドヤドヤでしたよ。
「ぱっと見がおしゃれ」という印象で足を止めてくださる方もいて、嬉しかったです。苦手分野だっただけにw
テーブルひとつでこんなに違うものかと思いましたし、手づくりというのも誇らしい。マルシェでは、興味を引くだけでなく、たくさんの方に購入いただくこともできて、この日はとっても嬉しい1日でした。
展示会のために、さらにギアハンガー(アウトドアでフライパンなどをぶら下げるための道具)も製作。組み立て式で荷物がコンパクトにできるのも感動ポイントでした。
同業の先輩にアドバイスをいただいて、S字フックも製作。「白銀比」という、美しいデザインも初めて教わりました。ただ形に切ったり曲げたりすればいいわけじゃない。それまで使っていた100円ショップのものとは全然違う見栄えでした。
そして、お客様の反応をみて、私は感動していました。
「おしゃれ〜」
「いいね、欲しい!」
「ママ、アウトドアのお店があるよ〜」
素敵なデザインと、それを形にする力が融合するって素晴らしいです。
こんな素敵なものづくりを
「ねぇ、見て!すごくない?!」と言いたくなりました。
純粋に伝えたいと思ったのでした。営業というより、語り部のように。
素敵な巡りあわせで生まれ育つ、かわいい「Tetsu」をみてほしい。
しかし、世界観をつくるのは、正直なところまだまだ苦手です。
本来なら、お客様に憧れられるような世界観を率先して発信したいけれど、現状では売り場に立つ時の服装さえ悩んでしまうくらいです。
でも最近は、いろんな仲間に助けてもらいながら、ECサイトのリニューアルやInstagram、twitterなどSNSも頑張っています。
いろんな方と繋がって、ブランドは成長できるんだなと思います。
これからも成長して「いいね」「好き」と思ってもらえるような、ブランドやその世界観を育んでいきたいと思います。