真満月をねらう
年に何度か「真満月」を狙える機会があります。今回の中秋の名月は、18:58がそのタイミングなので、月出のタイミングでゲットできることが分かっていました。しかし、前日の予報では「雲が多い」との話。
自然が相手なので、ダメな時はダメなのですが、時として「準備が偶然を創出する」ことがあるので、ダメもとで窓際に三脚をセットしました。
トップの画像は、当日の朝に保険で撮影しておいたもので、前回あげた画像の6時間後のものなので、左側の影もなく、ほぼ満月の状態です。
雲が多い時は、透過光が目紛しく変化するので露出の設定が難しく、一瞬の晴れ間を狙うため、画像をプレビューして設定を変更している暇はありません。なので、これは偶然の産物であり、自然の造形が映し出された結果であって、私の手柄はその時にシャッターを押せた運を持っていただけです。
これまでも、水中で何十年も自然と対峙して、自分の欲求と欲望を画像に記録する行為を続けているので、今となっては結果が伴わないことに対して、憤ったり失望することは無くなりました。その心の変化のご褒美なのか変に期待したりしないことが、良い結果に結びつくことが多くなったように感じます。もしかすると、これが円熟や達観と呼ばれる境地に近づいていることなのかも知れません。
次回の満月の中秋の名月は2030年だそうです。7年後にまた、どんな撮影ができるのか楽しみです。
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