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研究のきせき

 スクーバダイビングをやっていたことから潜水を用いた、あるいは潜水を必要とする研究に携わることが、これまでもこれからもあります。研究を通じて取得した情報や画像は、写真や映像のコンペのように過去に出品の記録があると採用されない場合があるので、その研究が段階(学会における発表や論文、報告などの過程)を経るまでは門外不出の守秘になることがあります。そのような意味において、公開し難い画像を沢山所持しております。特に共同研究者や調査先の協力者が画像に写っている場合は、掲載に際して相手に確認をとるか、その人が特定できない画像である必要があります。これが研究の業績を向上させるものであれば、一緒に調査した証拠としてその人物が分かり易い画像を使用することもありますが、それ以外の利用に関しては無用な誤解を生じさせないように配慮すべき事案と考えます。

 前置きが長くなりましたが、今回は私が携わった2つ目の研究のテーマについてです。

 2011年3月に起きた「東日本大震災」に関するものです。

 一体、ダイビングとこの大震災との関連性ってあるのか、と思われる方もいると思います。中には、そのような研究に大切な研究資金が分配されることで、もっと大切な研究に配分されなくなると不快感を露にする人もいるかも知れません。当時は自分自身も何をどのように取り組めば、この研究の枝が幹に影響を与えられるものになるか正直、全く分かりませんでした。

 この研究は助成が終了した後も2年前まで継続して行っていましたので、そのまとめをする上でも情報や論理的な思考の整理する必要があります。ベースの情報はこれ以上増やす予定はないので、今ある資料の中で論文あるいは報告書を完成させなければなりません。実は、これから書くのではなく既に8割りほど出来上がっているのですが、時間が経過すると情報が増えたり方向性が変化することで、考察に影響がでてきます。考察を単にイジろうとすると、それまでの方法や結果に無いことが突如生まれます。新たな考察を反映させようとすると方法や結果、もっと遡れば目的、最終的には題目に至って変更が必要になって来ます。まぁ、ここまで来るとそもそも求めて(知りたいと思って)いたものが何だったのかすら分からなくなります。つまり、始めから書き直した方がよくなります(笑)。

 学生の卒業研究の指導をしていると、これと同じ場面に出くわすことがあります。指導をしながら、自分のことを自分が指摘しているような自虐的な気分になります。まるで自撮りですね。続きはまた次回に。

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