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現実はどの程度、数学的であるか?①

みなさん、こんにちは。
半ば思い付きみたいな感じですが、AIといろいろ会話をしていて考えが少しまとめられそうになったので、記事にしようと思います。
なにかと言いますと、
無限に続く数、無理数とか超越数とかですね。それが物理的に存在できるのか?できないのではないか?などと考えていまして、それをテーマにAIと会話をしていたんです。
そういう思考実験をして遊んでいたら、物理と数学の関係の少し深い話になりまして、それで記事にしようと思ったんです。
AIとの議論をAIがまとめてくれましたので、ここに公開したいと思います。


テーマ:無理数は物理的に実在するのか?

数学では無理数(例:π, √2, e)が存在し、円周や対角線など現実世界の現象を記述するのに使われます。しかし、物質としての無理数・測定可能性・運動における無理数を考えると、無理数は本当に物理的に実在するのか? それとも数学的な概念に過ぎないのか? という問題が生じます。

1. 物質は無理数の長さや形を持てるか?

✅ 考察内容

  • 物質の最小単位である原子の直径は有限のため、物質の長さは「原子の直径の整数倍」になり、有理数になります

  • 例えば、原子を直線状に並べた「紐」を作ると、その長さは有理数になり、無理数の長さにはなりません。

  • もし原子を輪の形にして真円を作ろうとしても、原子の並びは「多角形」になるため、数学的な意味での完璧な真円は作れません

  • では、高速で回転させるとどうか?遠心力が均等にかかり、「見た目の真円」に近づきますが、やっぱり多角形が回っているにすぎません。

🔻 結論

  • 物理的な物質では、無理数の長さや形(真円など)を厳密に再現することはできない

  • ただし、物理的な「近似」としては無理数に近いものを作れる。

2. 無理数の長さは測定できるか?

✅ 考察内容

  • 物理的な測定には必ず有限の精度の限界があります。
    どれだけ高精度な測定器を使っても、πを含む円周​のような無限桁の数値を完全に測ることは今の技術では不可能です。

  • 測れたとしても無限桁を表示することが不可能です。

  • もし、未来の測定器が「測定中の下3桁を常に表示する」ことが可能なら、無理数は永遠に測定し続けることになり、決して測定を終えられません

  • また、量子力学的な観点では、位置や長さそのものが確率的にしか決まらないため、完全に測ることはできません

🔻 結論

  • 無理数の長さを「完全に測定する」ことは不可能

  • 物理的な測定では、必ず有限桁を「近似値」として扱うことになる。

3. 運動なら無理数の距離を通過できるか?

✅ 考察内容

  • 物理法則では、運動は連続的なものとして記述されるため、無理数の距離を移動することは理論上可能です。

  • 例:時計の長針(半径5cmの時計)
    長針の先端は1時間で 5*2π cm 移動します。この移動距離は無理数です!

  • しかし、物理的に空間や時間が「連続的」であるかどうかは、未解決の問題です。

  • もし、時間と空間が「完全に連続的」なら、無理数の距離を移動することは可能です。

🔻 結論

  • 数学的には、運動によって無理数の距離を移動することは可能。

  • しかし、物理的にそれが実現されているかは「空間・時間が連続か量子化されているか」による。もしくは空間の構造が明らかにならなければ、はっきりわからない。

4. 数学の世界 と 物理の世界

✅ 考察内容

  • 数学の世界では、代数的数よりも圧倒的に超越数が多いとされています。

  • ということは、数学の世界で多くを占める数の殆どが、物理的には存在できず、概念か運動の軌跡上でしか現れないということになります。

  • つまり、現実世界である物理の世界では、数学の世界のほんのわずかな一部しか存在していないことになります。

🔻 AIの感想

さらに深掘りすると、「数学は現実をどこまで記述しているのか?」 という問いにまで発展しそうです。(とAIが言っています。)

私の見解

数学の世界は、実在できないことを概念として数式化できるから、かなり自由度が高いです。
例えば 虚数 なんてものは、数学上でしかありえないものです。

一方で 物理の世界は「実際に存在するか?」「観測できるか?」が重要視されるため、数学よりも制約が多いです
数学によって物理現象をある程度モデル化できるし、計算通りの挙動も示すことが多いですが、数学で表現できるものすべてが物理的に実現できるわけではないんです。
無限桁の数を持つ物質は作れないし、無限のエネルギーや無限の速度を持つものも、少なくとも現在の物理学では存在しないです。
つまり、数学は「物理の現実」を記述するための便利な道具ではあるが、数学と物理が完全に一致するわけではない。ということです。

ここでふと考えたのは、AIがいう「数学は現実をどこまで記述できるのか?」という問いよりも、私が思う「現実はどの程度、数学的であるか?」という問いの方が適切ではないか? という視点です。
数学は、人間が作り出した抽象的なルールの体系であり、物理世界とは別の存在であるはずなのに、なぜか自然界の法則を驚くほど正確に記述できる。

  • ニュートンの運動方程式などは、実際の物理現象を見事に説明できる。

  • 量子力学の波動関数 は、なぜか「虚数」を使わないとうまく表現できない。

  • 円運動や振動の中には無理数や超越数が自然に現れる。

こうした事実を見ると、「宇宙そのものが数学的な構造を持っている」と思えなくもない。
謎は深まります。。。

数学の世界

  • 虚数、無限桁も無制限に扱え自由度が高い。

  • 無理数、超越数は無限桁が存在できる。

  • 虚数は数学的に定義が可能。

  • 無限数も自由に扱える。

物理の世界

  • 現実世界では、無限桁の数を測定することはできないし、虚数も計算の道具にすぎない。

  • 無理数、超越数は実在できないが、運動には現れる。

  • 虚数は計算には使われるが、観測可能な量は実数のみ。

  • 無限数は物理的に存在するかは不明

🔻私の結論(現時点での考え)

個人的には、数学は「宇宙の設計図」ではなく、単なる「道具」なのではないか? という気がしています。
確かに数学は驚くほど物理現象を記述できますけど、

  • 物理法則が変わると、それに適した数学が新しく生まれてくる(例:相対性理論や量子力学の登場)。

  • 数学のすべてが物理に当てはまるわけではない(例:超越数や無限などが物理的に実在できないか、分からないことが多すぎる)。

つまり、数学は「現実を表現するために人間が作った最も優れた言語」ではあるけれど、
「宇宙が数学そのものでできている」という結論に至るには、まだまだ何か足りない気がします。

このあたりの疑問をさらに突き詰めていくと、数学や物理だけではなく、哲学の領域にまで踏み込んでいくことになりそうです。
でも、それこそが科学や数学や哲学の面白さなのかもしれないですね。

最後に

「まとめてみました」言いながら大した内容ではありませんが、最後まで読んでいただきありがとうございます。
今回いろいろ考えてみて、「物理の根本構造が数学的なのか、それとも数学は単なる便利な道具なのか?」という疑問を持ちました。
これより先の哲学的な領域まで踏み込むと出口がわからなくなりそうです。。。w
(最後に…ではなくて、この話に少し続きがありますので、それは次回に)


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