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[2023_11/23]最強人類決定戦、イベントカバレージ
カードショップ抜忍にて最強人類決定戦が開催されました。度重なる日程調整、年末祝日という難しい日程の中、16名の最強を目指す人類に集まって頂きました。
イベントが集中する中、参加いただき御礼申し上げます。
現在店内では最強人類決定戦が開催中!
— カードショップ抜忍 (@cardshopnukenin) November 23, 2023
一体最強の統率者は誰なのか!?そしてそれを操るのは!? pic.twitter.com/T0CBLo59R6
■イベント概要
今、最強人類決定戦は参加者16名で以下のルールで行われました。
■環境感
前環境のメタゲームの中心で環境でも追い風を受けている《秘密売り、ティヴィット/Tivit, Seller of Secrets》、異次元の速度感《ヨーグモスの息子、ケリク/K'rrik, Son of Yawgmoth》、そして《始祖ドラゴンの末裔/Scion of the Ur-Dragon》が人間を卒業した為、メタが無い全くの新しい環境で行われました。
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■決勝ラウンド カバレージ
筆者/ウィンター(@_Last_Avatar)
最強人類決定戦。
ついにその最強の座を得ることが出来る4人の代表がそろった。
カバレージに入る前にその4人のデッキを座席順に紹介していこう。
海景優樹
《配役の監督、ギルウェイン/Gylwain, Casting Director》
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落ち着いた丁寧なプレイに定評のある海景優樹が選んだのは《配役の監督、ギルウェイン/Gylwain, Casting Director》。「エルドレインの森」統率者デッキに収録されている伝説クリーチャーだ。自分のクリーチャーが出た際に「役割・トークン」を与えることが出来る。
自分自身にも「役割・トークン」をつけることが出来るため、3マナのクリーチャーとしてはマナレシオが高い。また、「役割・トークン」をばらまきやすく、ちょっとしたエンチャントレスデッキのような振る舞いを見せる。「役割・トークン」で強化をしやすいのでビートダウン性能も高い白緑のデッキだ。
らなずさ
《首席議長ゼガーナ/Prime Speaker Zegana》
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ご存じ第5期統率者神が最強人類にも名乗りを上げた。選んだ統率者は《首席議長ゼガーナ/Prime Speaker Zegana》。二つ前のラヴニカブロックである、「ギルド門侵犯」に収録のクリーチャーだ。
自分のクリーチャーのパワーを参照してカウンターを乗せ、自分のパワー分のドローが出来るクリーチャー。ドロー後の増えた手札でコンボを決める、古き良き統率者だ。かつてドローをする青緑の統率者といえば、このクリーチャーか《トレストの密偵長、エドリック/Edric, Spymaster of Trest》といわれたが、その看板に偽りなし。
きよそね/kysn
《大口の門のダーナン/Durnan of the Yawning Portal》+《ギルドの職人/Guild Artisan》
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生粋の緑フリークであるきよそね選手はやはり今回も緑系デッキで殴り込み。選んだ統率者は《大口の門のダーナン/Durnan of the Yawning Portal》+《ギルドの職人/Guild Artisan》。「統率者レジェンズ:バルダーズ・ゲートの戦い」に収録された背景選択を持つ統率者とその背景だ。
《大口の門のダーナン/Durnan of the Yawning Portal》は攻撃のたびに山札の上4枚からクリーチャーを追放して唱えられる状態にする。この追放されたクリーチャーには不抜(対戦相手の人数分コストが1軽くなる)が与えられているため、重いクリーチャーも難なくプレイ可能。単体で見ても後続を確保し続けることが出来る統率者だ。
ここに《ギルドの職人/Guild Artisan》を組み合わせると、ライフが高いプレイヤーにアタックしたとき限定で宝物トークンを獲得できる。自分の能力で追放したクリーチャーを自分で生み出した宝物トークンで消化可能になるので、組み合わせ相性は抜群。今回は3番手スタートとなったが、爆発力は1番高いだろう。
ぎゃすた3
《縞痕のヴァロルズ/Varolz, the Scar-Striped》
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第4期統率者神も5期神に負けじと決勝に進出。選んだ統率者は《縞痕のヴァロルズ/Varolz, the Scar-Striped》。二つ前のラヴニカブロックである、「ドラゴンの迷路」に収録のクリーチャーだ。
マナを払って墓地のクリーチャーを追放することで、場のクリーチャーに追放したパワー分のカウンターを乗せることが可能。自分のクリーチャーを生け贄に自身に再生をつけることが出来るので、場持ちよくジェネラルダメージを狙いやすい。今大会トップのプレイヤー撃破ポイントは伊達じゃない。
■テキストカバレージ
※以下文中ではプレイヤー名を「」内の統率者で記載します。
海景優樹 「ギルウェイン」
らなずさ 「ゼガーナ」
きよそね/kysn 選手 「ダーナン」
ぎゃすた3 選手 「ヴァロルズ」
それぞれの選手がゲームの開始準備をすすめキープしていくなか、ダーナンはマリガンを繰り返していく。3番手ということもあり厳しいマリガンをしているようだ。最終的にダーナンが5枚、それ以外の選手が7枚でゲームを開始した。
・ギルウェイン 初手
《威厳の魔力/Regal Force》
《繁茂/Wild Growth》
《盲従/Blind Obedience》
《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》
《魂の洞窟/Cavern of Souls》
《弁論の幻霊/Eidolon of Rhetoric》
《暁の福音者/Dawn Evangel》
2ターン目の統率者着地を狙いつつ、危険なコンボに対しても《弁論の幻霊/Eidolon of Rhetoric》や《盲従/Blind Obedience》で抑止可能な手札。2番手のゼガーナに対しても《魂の洞窟/Cavern of Souls》経由で動くことで打ち消しを避けることが可能。《暁の福音者/Dawn Evangel》という除去への対策もあり、非常に受けの広い手札と言えるだろう。
・ゼガーナ 初手
《幽霊のゆらめき/Ghostly Flicker》
《アンダーマウンテンの冒険者/Undermountain Adventurer》
《モンスター・マニュアル/Monster Manual》
《天上都市、大田原/Otawara, Soaring City》
《統率の塔/Command Tower》
《宝石の洞窟/Gemstone Caverns》
《島/Island》
土地が多めだが2番手で一番美味しい《宝石の洞窟/Gemstone Caverns》を生かしたスタートが可能な初手。この後のドロー次第では若干不安が残る手札だが、《アンダーマウンテンの冒険者/Undermountain Adventurer》から統率者につながれば充分回復可能。カウンターの無いことが気掛かりだが、ゲームレンジの長引きそうなマッチアップなので問題ないと判断したようだ。
>ダーナン 初手
《うろつく玉座/Roaming Throne》
《黄金架のドラゴン/Goldspan Dragon》
《金属モックス/Chrome Mox》
《緑の太陽の頂点/Green Sun's Zenith》
《成長の揺り篭、ヤヴィマヤ/Yavimaya, Cradle of Growth》
一番マリガンを重ねたダーナンのハンドがこちら。吟味したこともあり、《緑の太陽の頂点/Green Sun's Zenith》でマナクリーチャーを用意すると2ターン目統率者から3ターン目に《うろつく玉座/Roaming Throne》の盤面を目指すことが出来る。統率者の効果起動を2回行うことで大爆発を狙うことが可能な初手だろう。
>ヴァロルズ 初手
《死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman》
《魔力の墓所/Mana Crypt》
《金属モックス/Chrome Mox》
《憎悪/Hatred》
《汚染された三角州/Polluted Delta》
《ファイレクシアの塔/Phyrexian Tower》
《沼/Swamp》
1ターン目に統率者の着地が狙え、《憎悪/Hatred》による一人確殺も可能な手札。後続のクリーチャーを引くことが出来ないと非常に怪しい手札ではあるが、一人倒すことが出来る手札を優先したようだ。4番手ということもあり、ある程度の欲張りも必要と判断したのかもしれない。
ゼガーナを除き2ターンに統率者を出すことが可能な初手になっており、思ったよりもゲーム展開は早そうだ。ゼガーナの想定したものとは少し異なるゲーム展開になるかもしれない。
■決戦の様子
決勝戦の様子を急遽スマホで撮影しました。機材どうにかします。
開幕はそれぞれが初手で想定していたようにプレイを進め、ヴァロルズは1ターン目、ギルウェインとダーナンは2ターン目に統率者が着地した。
まず動きがあったのは2ターン目のヴァロルズのターン。ヴァロルズはそれぞれの盤面を確認しつつ、長考。神の経験のあるプレイヤーだからこそ考えていることもあるのかもしれない。
長考後のプレイは非常にダイナミックだった。ゼガーナの盤面に出ていた《アンダーマウンテンの冒険者/Undermountain Adventurer》に《殺し/Snuff Out》を当て、そのまま統率者で攻撃しながらの《憎悪/Hatred》!
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ヴァロルズによる攻撃がそのまま通り、あっけなく倒されてしまったゼガーナ。どうやらヴァロルズはゼガーナのプレイヤーが獲得していたイニシアチブが欲しかったようだ。また、ゼガーナが卓内唯一の青を有するプレイヤーということもあり、カウンター持ちを根から断ち切り早期決着を目指したのだろう。イニシアチブを獲得したとばっちりに撃破されてしまったゼガーナ。
しかし突然の瞬殺劇の影響は大きかったようだ。続くターンを受けとったギルウェインはライフや手札状況、ヴァロルズの活用効果も含めたサイズアップを入念に検討。ここは慎重にプレイプランを練り上げるゲームスタイルが光る。
最終的に《イコリアへの侵攻/Invasion of Ikoria》から《絡み架かりの見張り/Tanglespan Lookout》を出し、ドローしつつマナを残して終了。白といえば《剣を鍬に/Swords to Plowshares》のような追放除去を有しており、ヴァロルズにそれを匂わせつつクリーチャーをブロッカーに回せるように構えた形。
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こうなると困るのはダーナンである。不抜は対戦相手の人数が重要なため、一人倒れてしまった現状では充分な火力を発揮できない。更に背景の《ギルドの職人/Guild Artisan》を使おうにも、ライフが一番高いプレイヤーが守りを固めたギルウェインなので使いにくい状況。
ダーナンは仕方なくヴァロルズを攻撃し、効果で《カル・シスマの恐怖、殺し爪/Goreclaw, Terror of Qal Sisma》をキャスト。ブロッカーを用意しつつ、次のターンに備えたようだ。
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しかし問題は先ほど華麗に《憎悪/Hatred》ワンショットを決めたヴァロルズである。《憎悪/Hatred》の打点上昇には追加コストでライフの支払いが必要となっている。《憎悪/Hatred》のライフ支払いや《魔力の墓所/Mana Crypt》のコイントスに負けた影響もあり残りライフが8となっている!ちょっとした攻撃で敗北してしまうヴァロルズは仕方なくブロッカーを展開して終了。
ここでターンを受け取ったギルウェイン、コンボに必要なクリーチャーを並べつつ《弁論の幻霊/Eidolon of Rhetoric》で追い込みをかける!ギルウェインがゲームの主導権を握った状況でダーナンのターンに移る。
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《弁論の幻霊/Eidolon of Rhetoric》により狙っていた《うろつく玉座/Roaming Throne》プランが取りづらくなってしまったダーナン。しかしハンドに解決策もなく、仕方なく《うろつく玉座/Roaming Throne》から統率者効果を2回起動。《峰の恐怖/Terror of the Peaks》を見つけ追放するが、このままでは《弁論の幻霊/Eidolon of Rhetoric》の除去までに2ターンはかかってしまう。
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動きづらいのはヴァロルズも同様だった。しかも《魔力の墓所/Mana Crypt》のコイントスに負け続けライフも少ない。ギルウェインの前になすすべなくブロッカーを立てるしかない状況。
決着の時は近づきつつある。ターンを受け取ったギルウェインは、ライフの少ないヴァロルズに向かってアタックしダーナンとのタイマンを狙う。ブロッカーによりダメージを軽減できたが、ヴァロルズの残りライフは1!そのまま《威厳の魔力/Regal Force》で手札をととのえ盤石の体制でターンを終了した。
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ターンを受けとったダーナンは最後の望みをつなぐために動き出す。ダーナンで攻撃し、《歓楽の神、ゼナゴス/Xenagos, God of Revels》を追放しつつ《峰の恐怖/Terror of the Peaks》をキャスト。これで《弁論の幻霊/Eidolon of Rhetoric》を何とか出来るかもしれないという状況だが、1ターン足りなかったようだ。
続くヴァロルズは《魔力の墓所/Mana Crypt》による運命のコイントスに挑むも敗北!ライフが0となりゲームに敗北してしまったヴァロルズに対して、思わず「一人にしないでくれ!」を悲痛な叫びをしてしまうダーナン。
そしてそれが最後の言葉となってしまった。
ギルウェインはゲームの勝利に向かうため、自分の《弁論の幻霊/Eidolon of Rhetoric》に大して《剣を鍬に/Swords to Plowshares》!このターンに動いて決着をつけるという意志の表れだ。問題なく解決され《弁論の幻霊/Eidolon of Rhetoric》が消えギルウェインは束縛から解放された。
そして手札から飛び出すのは《適者生存/Survival of the Fittest》!手札のクリーチャーを緑マナ一つで好きなクリーチャーに変換できてしまうこのカードでコンボパーツを揃えていく。
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《春の作曲家/Composer of Spring》から始まる非常に長いコンボルートではあるが淡々と盤面を整え説明していく。
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ここまで回してきた愛機だ、ルートを間違えることはないだろう。最終的に無限マナを達成し、《俊足の豹/Fleetfoot Panther》と《鉄葉の聖騎士/Steel Leaf Paladin》でクリーチャーを無限にキャスト出来る状況を達成。最後に《盲従/Blind Obedience》を見せて無限強請が出来ることを示し決着となった。
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最強人類優勝__
は、《配役の監督、ギルウェイン/Gylwain, Casting Director》!
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2023年度第2期、最強人類決定戦は《配役の監督、ギルウェイン/Gylwain, Casting Director》となりました!
おめでとうございます!
最強人類となった証とし、■ボーダーレス《内なる太陽、チミル/Chimil, the Inner Sun》[LCC] 、決勝進出者に全員にプロモパックを贈呈させて頂きました🌟
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また特別枠、面白人類賞として撲殺を極め、決勝にも進出した《縞痕のヴァロルズ/Varolz, the Scar-Striped》に贈呈致しました。
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■環境雑感
ジェネラルを軸としパワーがあり、独自性の強いデッキが勝ち上がりました、【緑】の使用率と結果が高く、盤面に与える制圧力が重視されたように感じます。
細かいカウンターより、今まで以上に盤面、特にジェネラルに当るカードが重要な印象を受けました。使用ジェネラルの傾向から改めてカードを選定する必要がありそうです。
■最後に
最強人類決定戦は皆様とお店の協力があって開催されております、今回で4回目の開催となり、今まで以上にルールの明確、厳格化、情報の発信が必要なフェイズに入ったと実感致しました。来年度に向け、より皆様に楽しんでいただけるよう努力いたします。
また今後大会告知、予約などこちらのアカウントも併用し行います。是非フォローお願いします。