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第2期 最強人類決定戦 決勝戦カバレージ

さぁ、開幕だ

  [12/18]抜忍で最強人類決定戦が開催されました。今回も前予約限定24名(MAX)の参加者が集まる催しとなりました。参加された皆様、本当にありがとうございます!

今回からカバレージをライターさんに依頼しております、またイベント概要は以下となっています。

最強人類決定戦カバレージ

 所謂cEDHとは一線を画す大会の決勝戦が始まろうとしている。大会当日は、cEDHでは見られないようなジェネラル達が縦横無尽に活躍して見せた。定番のコンボだけではなく、使用しているジェネラル特有の予想外のコンボも見られた。

 大会の雰囲気も終止和気あいあいとしており、あらためて統率者と向き合おうと思う一日だった。そしてそんな一日も終わりを告げる時が来た。最強人類の座に就くのは、スフィンクスか、龍か、パートナー達か、悪魔か・・・

決勝戦の席に着席するプレイヤーたち。
席順は予選順位により以下となった。

1.《秘密売り、ティヴィット/Tivit, Seller of Secrets》
2.《始祖ドラゴン/The Ur-Dragon》
3.《秘儀を運ぶもの、パコ/Pako, Arcane Retriever》+《熱心な秘儀術師、ハルダン/Haldan, Avid Arcanist》
4.《穢れた血、ラザケシュ/Razaketh, the Foulblooded》

※リストを頂けた物のみ公開しております。

 マリガンチェックを進める4者、最終的に《秘密売り、ティヴィット》が1回マリガン、《始祖ドラゴン》と《秘儀を運ぶもの、パコ》+《熱心な秘儀術師、ハルダン》が2回マリガンでスタートした。ここで各プレイヤーの初手を見ていこう。


マリガンチェック

1.《秘密売り、ティヴィット》(1回マリガン)

《Transmute Artifact》
《激情の後見/Fierce Guardianship》
《太陽の指輪/Sol Ring》
《リム=ドゥールの櫃/Lim-Dul's Vault》
《息詰まる徴税/Smothering Tithe》
《発明博覧会/Inventors' Fair》
《神無き祭殿/Godless Shrine》

 土地から青マナは出せないものの、《太陽の指輪》から2ターン目の《息詰まる徴税》が見えるハンドキープ。1番手のプレイヤーのため、《息詰まる徴税》から宝物トークンを用意しやすく青マナもある程度確保できそうな構え。ジェネラルさえ出てしまえば《激情の後見》を構えつつ、追加の宝物トークンでさらなるマナの確保も出来るいい形。現状のままだと土地から青マナが出せないことが唯一の気がかりか。

2.《始祖ドラゴン》(2回マリガン)

《呼応した呼集/Shared Summons》
《魔力の墓所/Mana Crypt》
《ティアマト/Tiamat》
《激情の共感者/Fierce Empath》
《ヘルカイトの狩猟者/Hellkite Courser》
《湿地の干潟/Marsh Flats》

マリガンでデッキに戻したカード
《死の国からの脱出》

 土地1枚と《魔力の墓所》というマナ基盤に不安の残るハンド。とはいえ順当にマナが伸びれば《ヘルカイトの狩猟者》→《始祖ドラゴン》→《ティアマト》の流れまで見えるので、思い切ったキープをした模様。戻した《死の国からの脱出》はオープンハンドではうまく活用できないため戻したようだ。

3.《秘儀を運ぶもの、パコ》+《熱心な秘儀術師、ハルダン》(2回マリガン)

《太陽の指輪/Sol Ring》
《エルフの神秘家/Elvish Mystic》
《宝石の睡蓮/Jeweled Lotus》
《マナの合流点/Mana Confluence》
《魔力の櫃/Mana Vault》
《自然の怒りのタイタン、ウーロ/Uro, Titan of Nature's Wrath》

マリガンでデッキに戻したカード
《輪作》

 土地が一枚しかないが、《秘儀を運ぶもの、パコ》と《熱心な秘儀術師、ハルダン》を順当にキャスト可能な良型の手札。足りない土地はジェネラルの効果で相手からも確保可能で、《自然の怒りのタイタン、ウーロ》によるリソース確保も可能。しいて言うのであれば、マナとリソース札しかない手札ではあるので、フィニッシュ手段につながるカードを引けないとジリ貧になる可能性が見える。戻した《輪作》はオープンハンドから消去法で選ばれたように見える。

4.《穢れた血、ラザケシュ》

《切り崩し/Cut Down》
《Sacrifice》
《魔力の櫃/Mana Vault》
《ウルザの物語/Urza's Saga》
《沼/Swamp》×3

 土地からもマナファクトからもマナが出る足回りのしっかりした手札。除去もあるので序盤のシステムクリーチャーに干渉が出来る。若干ゆったりした手札ではあるので、ゲーム展開が早くなると厳しいか。一方でサーチに関しては《穢れた血、ラザケシュ》さえ出れば可能なので、《Sacrifice》とコストにするクリーチャーのくっつきを見越していると思われる。

 開幕のオープンハンドを見た雑感としては、《秘密売り、ティヴィット》と《秘儀を運ぶもの、パコ》+《熱心な秘儀術師、ハルダン》が順当に滑り出し、トップ争いを始めそうな状況。《始祖ドラゴン》と《穢れた血、ラザケシュ》は少し後ろからコンボパーツをため込み一気に差し込む構成になると予想。

決勝戦開始!!

 《秘密売り、ティヴィット》のプレイヤーが0ターン目の力線や《宝石の洞窟》がないことを確認してゲームスタート。1ターン目は各プレイヤーとも土地やマナクリーチャー・マナファクトの展開を行った。《始祖ドラゴン》のプレイヤーが《激情の共感者》から《年老いた骨齧り》をサーチ。2ターン目《秘密売り、ティヴィット》のプレイヤーは初手ハンドの目論見通り、《息詰まる徴税》をプレイ。

 これが通ったことで一時的なマナ源の確保が可能になり、有利な状況に。《始祖ドラゴン》のプレイヤーは出来ることが土地のセットのみだったようで、《息詰まる徴税》を支払い宝物の生成を阻害。

 《秘儀を運ぶもの、パコ》+《熱心な秘儀術師、ハルダン》のプレイヤーはジェネラルのキャストを目指すハンドキープだったため、《息詰まる徴税》を支払わずに《秘儀を運ぶもの、パコのプレイを優先。《穢れた血、ラザケシュ》のプレイヤーに向かって攻撃、ここで《秘儀を運ぶもの、パコ》の効果が起動する。他の手札的にも後続が欲しかったが、めくれたカードはすべて土地!

 《秘儀を運ぶもの、パコ》のサイズは大きく上がったものの、期待した成果を得られずターンエンド。一方で《穢れた血、ラザケシュ》のプレイヤーは戦場の都合上、《息詰まる徴税》を支払いが出来ず《ウルザの物語》をセットし終了となった。

 3ターン目、《秘密売り、ティヴィット》のプレイヤーは、《息詰まる徴税》で獲得した宝物トークンより青マナを生み出し満を持して《秘密売り、ティヴィット》をキャスト。カウンターもなく着地したことで、《秘密売り、ティヴィット》の効果により、宝物トークン2つと手掛かりトークン3つを獲得。

 ここで《秘密売り、ティヴィット》のプレイヤーが長考。決勝戦独特の緊張感に包まれる。この場にいる四人は最強人類の名を求めて勝ち抜けてきた猛者たちだ、たとえ有利な状況であっても油断は出来ない。

 長考ののち、《秘密売り、ティヴィット》のプレイヤーが選んだ選択肢はターンの終了であった。土地も含めてある程度のマナがあったので、手掛かりを使ったドローや《リム=ドゥールの櫃》のプレイを検討していたのだろう。《始祖ドラゴン》のプレイヤーは手札が重く動き切れないようで、土地を置くのみでターン終了。

 大きく動いたのは《秘儀を運ぶもの、パコ》+《熱心な秘儀術師、ハルダン》のターンであった。《熱心な秘儀術師、ハルダン》をキャスト、《秘儀を運ぶもの、パコ》の効果で追放されている土地をプレイし戦闘フェイズに。《始祖ドラゴン》のプレイヤーに向かって《秘儀を運ぶもの、パコ》がアタックし、能力が誘発。ここにスタックするのは《秘密売り、ティヴィット》のプレイヤーが、初手から温存していた《リム=ドゥールの櫃》!

 これが問題なく解決され、ライブラリーを掘り進めていく。周りのプレイヤーも固唾をのんで見守る中、満足のいく5枚が見つかったようだ。

《勝者の大霊堂/Vault of Champions》
《時を解す者、テフェリー/Teferi, Time Raveler》
《ディスプレイサーの仔猫/Displacer Kitten》
《沈黙/Silence》
《魔力の櫃/Mana Vault》

極上の5枚…!

 《秘儀を運ぶもの、パコ》の効果に土地を渡しながら、《時を解す者、テフェリー》+《ディスプレイサーの仔猫》のパッケージもそろっている状況。しかも手掛かりトークンでドローを進めることで《沈黙》まで手札に入る文句なしの5枚を構えた。

 その後《秘儀を運ぶもの、パコ》の効果が解決されるが、またしてもめくれるのは土地ばかり・・・。戦闘後に《自然の怒りのタイタン、ウーロ》をキャストし、ドローを進めてターン終了。このエンドフェイズに《穢れた血、ラザケシュ》のプレイヤーより《吸血の教示者》がキャストされる。

 これに対しては《秘密売り、ティヴィット》のプレイヤーが、虎の子の《激情の後見》でカウンター。《秘密売り、ティヴィット》には護法があるため、単体除去には耐性があるが《滅び》のような全体除去には無力。《吸血の教示者》で全体除去をサーチされることを嫌ってカウンターを切ったようだ。

 迎えた《穢れた血、ラザケシュ》のプレイヤーのターン。サイズの膨れ上がった《秘儀を運ぶもの、パコ》を《叫び大口》で対処。想起の効果で生け贄に捧げられる前に《Sacrifice》でマナに変換し、《穢れた血、ラザケシュ》をキャスト。

 《ウルザの物語》からトークンを生成し、《穢れた血、ラザケシュ》のサーチから動き出すことができるため、ターンさえ回ってくれば動ける状態にしてターンを終了。

 勝負の4ターン目、《秘密売り、ティヴィット》のプレイヤーは戦闘フェイズに入り、宝物トークン2つと手掛かりトークン3つを確保。少しでもマナを増やし、猛者たちを倒すための準備は怠らない姿勢を見せる。戦闘後メインフェイズに満を持して、《リム=ドゥールの櫃》で積み込んでおいた《時を解す者、テフェリー》をキャスト!

 この《時を解す者、テフェリー》が着地したことで、大勢は決した。《時を解す者、テフェリー》によってインスタント・タイミングでの対抗策を失ったことで、《秘密売り、ティヴィット》のウイニング・ランを見守ることしかできない。《時を解す者、テフェリー》のマイナス効果で自身の《太陽の指輪》を戻しながら、同じく積み込んでおいた《ディスプレイサーの仔猫》をドロー。

 《太陽の指輪》があるので、《時を解す者、テフェリー》+《ディスプレイサーの仔猫》による実質的な無限ドローと無限マナが成立。この状態になると無限ブリンクまで成立するので、《秘密売り、ティヴィット》で無限宝物トークンと無限手掛かりトークンが成立。最後に無限ドローで引き入れた《時の篩》を見せることで、最強人類の証明となった。

優勝は、《秘密売り、ティヴィット》!

 最強人類にはお店から《激情の後見》を、決勝進出者にもプロモパック等贈呈させて頂きました、おめでとうございます。そして主催(自分)からの特別賞「おもしろ人類賞」で《切断マジック/Saw in Half》を贈呈しました。これからも面白い人をクリエイトし続けて欲しいです!🌟

最後に

 最強人類決定戦は沢山の人のもと開催され、改善しつつより良いイベントにしていきたいと考えております。今回プレイヤーとして参加した真島(主催)ですがより楽しく、そして円滑に進められるよう工夫していきたいと考えております。

    また今回ストリーミングを予定していたのですが、中々うまくいかずここだけは必ず次回までに改善いたします。楽しみにしていた方申し訳ありません。

参加されたプレイヤーのみなさん、ご参加いただきありがとうございました。また最強人類で殴り合いましょう!

この記事はファンコンテンツ・ポリシーに沿った非公式のファンコンテンツです。ウィザーズ社の認可/許諾は得ていません。題材の一部に、ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社の財産を含んでいます。

©Wizards of the Coast LLC.

カバレージライター:ウィンター
編集:真島

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