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東京都小平市 Bridgestone Innovation Gallery

今日はタイヤで有名なブリヂストンさんに行ってきました。
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Bridgestone Innovation Galleryは、ブリヂストンの歩みやDNA、事業活動、さらに未来に向けた活動をご紹介する場として2020年11月にオープンしました。
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というのがブリヂストンさんの説明でしたが、今回行ってみて、ブリヂストンについて知るだけでなく、これからのビジネス全般に必要な観点(データ活用、サスティナビリティー、イノベーションなど)について学ぶことができました!

ギャラリーは4つのゾーンで構成されています。
それぞれ印象に残ったものを紹介します!

1.「WHO WE ARE」ゾーン
ブリヂストンの創業からの歴史を学び、さらにタイヤ製造以外の事業についても学びます。
『航空機タイヤ摩耗ソリューション』
ブリヂストンの「タイヤに関する知見・デジタルを活用した摩耗予測技術」に、航空会社(JAL)の「航空機に関する知見・フライトデータ」を掛け合わせ、精度の高い摩耗・交換日予測をおこなうものです。タイヤの摩耗は設置する航空機や使用する空港の滑走路の長短によって大きく変わるため予測が難しいものでしたが、精度の高い予測ができるようになったことで、ブリヂストンはタイヤの在庫枯渇リスクを低減することができ、JALはタイヤ購入業務の適切化と航空機整備の効率化が可能になりました。
商品を売って終わりでなく、売った商品のデータを活用することで新たな価値を作り、継続的な購入につなげるというビジネスモデルの好例です!

『免震ゴム』
建物の下に設置することで、地震のエネルギーを吸収するゴムのことです。Bridgestone Innovation Galleryにも設置されていました。

耐震構造が構造材(柱、梁、筋交い、耐震壁など)でゆれを吸収するのに対し、免震構造では、建物と地盤の間に免震ゴムを設置することでゆれを吸収します。耐震構造では高層階になるほどゆれが大きくなりますが、免震では高層階でもゆれが大きくなりません。後付けでの設置も可能ということで、東京駅などはジャッキで建物を持ち上げて、免震ゴムを入れたそうです。すごい!

2.「WHAT WE OFFER」ゾーン
タイヤパークでさまざまな車両タイヤについて学び、さらにこれからのサステナブルなモビリティ社会についても学びます。
『サステナビリティビジネスモデル』
ブリヂストンは、商品を「創って売る」、「使う」、原材料に「戻す」というバリューチェーン全体でカーボンニュートラル化、サーキュラーエコノミー、ネイチャーポジティブの実現とビジネスを連動させる独自のサステナビリティビジネスモデルの確立に挑戦しています。サーキュラーエコノミーの実現に向けては、再生可能資源の拡充、多様化に向けた材料開発を推進することで、より良い地球環境を将来世代に引き継ぐことに取り組んでいます。
2050年を見据えた環境長期目標では、製品の原材料の「100%サステナブルマテリアル化」を掲げています。
製造するタイヤの原材料は天然ゴムという地球資源であり、さらに製造したタイヤが使われる車や航空機などの燃料も地球資源(石油、ウランなど)です。制約条件が増加していく状況をチャンスととらえて新しいビジネスモデルを構築していく。これがイノベーションにつながります!

3.「Motorsport Gallery」ゾーン
モータースポーツに懸ける情熱と、サステナブルなプレミアムブランドへの進化を学びます。
『走る実験室』
ブリヂストンは、サステナブルなグローバルモータースポーツ活動を「走る実験室」を位置づけています。極限の条件で技術を磨き、”From Circuit to Street”のコンセプトの下、市販用タイヤ開発の次のステージへ繋げ、進化させていきます。
イノベーションが必要なときは、遊び心を持ちながらビジネスをするということが大事!

4.「WHERE WE GO」ゾーン
最新の技術トピックを学びます。
『月面探査車用タイヤ』

ブリヂストンは2019年4月に、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)と、トヨタ自動車株式会社と共に、「国際宇宙探査ミッション」に挑戦することを発表しました。このミッションはJAXAをトヨタを中心に、「チームジャパン」で取り組む夢のミッションです。ブリヂストンは過酷な月面でのミッションを足元から支えるタイヤ開発に挑戦しています。
すべて金属でできていてゴムは使用していないとのことです。すごい!

今回は1時間のガイドツアーに参加。タイヤや車の知識がない私にも分かりやすく、興味をひくお話でした。ありがとうございました!(おわり)

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