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東京都墨田区 東京都復興記念館

関東大震災の発生から復興と東京空襲・戦災復興に関する資料が展示された記念館です。広い展示室が1階、2階にあり見ごたえあります。特に当時の写真はリアルな現場が写されており、立ち止まって1枚1枚細部まで見入ってしまいます。
私の関東大震災の知識は、ちょうど昼食時間に発生して火を多く使っていたため地震後に火災が発生し、火災による死者が多かったというくらいでした。今回の展示で、当時北陸に台風が来ていたため風が強かったこと、火災から避難場所に逃げてきた多くの人たちが火災旋風で亡くなったこと、神奈川県、静岡県、千葉県には津波が押し寄せたことを初めて知りました。
朝鮮の方々が流言飛語によって悪者にされ殺されたことについても展示があります。記念館のある公園内には朝鮮人犠牲者追悼碑があります。自然災害の恐怖だけでなく、同時に非常時の人間の怖さについても知ることは重要かなと思います。
関東大震災後の復興事業で東京は区画整理され、城下町から近代都市に生まれ変わったとのこと。近代都市もいいですが、江戸時代からの歴史を感じさせる街づくりでもよかったのではと思いました。復興、と聞くと福島の復興を思い出します。今震災で壊れていない建物が壊され新しく建てなおされています。耐震性の問題もあると思いますが、今建て替えれば補助金がもらえるという理由が大きいそうです。東京の復興の展示から福島の復興を考えるのもいいのかなと思います。

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