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東京都港区 外務省外交史料館展示室
麻布台ヒルズにある日本の外交の歴史について学ぶことができる資料館です。日米修好通商条約やサンフランシスコ平和条約など、複製ではありますが日本の代表的な条約書、外交文書などが展示されています。コの字型に配置された展示、パネルを順にみていくと日本と外国との関係の推移を理解することができて大変興味深いです。はじまりはペリー来航後の開国。このとき外国と結んだ条約は領事裁判権を認めること、関税自主権がないことなどの不平等な条約でした。力関係は当然外国が上。以後今までこの不平等な関係を改善し外国と対等な関係にするのが外交の主要な目的のひとつです。
1870年代~1890年頃:鹿鳴館を作り外国の方を接待したり、憲法を制定し議会を開いて近代国家の枠組みを作ったり。力関係)日本<<外国
1894年~1905年:日清日露戦争に勝つ。力関係)日本<外国
1920年代:第一次世界大戦後の協調外交。力関係)日本=<外国
1930年代:満州国建国。日中戦争。軍部への抑えがきかなくなる。力関係)日本<外国
1941年~1945年:太平洋戦争。力関係)日本<<<外国
1952年:サンフランシスコ講和条約。力関係)日本<<外国
力関係は私の勝手なイメージですが、日本外交の歴史は外国と対等な関係を築くための苦闘の歴史とも言えそうです。また対等な関係を築くための手段として外交と戦争の関係は複雑と感じました。例えば1920年代に協調外交を進めた幣原喜重郎は「軟弱外交」とも言われたそうです。また太平洋戦争開戦の直前までアメリカと交渉が行わたが決裂したとのこと。すべてを外交で解決することができないならば戦争という手段もありとなってしまうのか?
展示の最後はパリ協定についての記載。気候変動問題に関する国際的な枠組み。日本が世界の中で役割を果たしていくことが重要という。国単位でなく地球単位で物事を考えていく時代と思った。
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