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東京都中央区 東京証券取引所

お金のことも勉強せねば!、ということで東京証券取引所を見学してきました。
◇株式取引所の歴史
1868年の明治維新後、新政府は経済面における近代的・資本主義的発展を目指し、1878年5月15日に東京株式取引所を創立させました。当初は特に運輸・交通を発達させるための起業公債が取引されたそうです。その後、1894年の日清戦争、1904年の日露戦争時には軍事公債も発行されています。
第一次世界大戦時(1914年~1918年)には重化学工業が発展し、株式ブームとともに証券市場も拡大します。第一次世界大戦後は不況が続き、株式市場は不振をなった一方で、電力・鉄道などの社債の取引が発展しました。
1938年の日中戦争開戦後は軍需産業が拡大し、多くの国策会社が設立します。戦費調達のために多くの国債が発行され、市民の国債購入が奨励されました。そして戦争が進むにつれて株式取引所も自由を失っていきます。1943年、10個の株式取引所は半官半民の日本証券取引所に改組され、終戦直前まで活動しました。
1945年の敗戦後、占領軍は経済の民主化のために財閥を解体します。財閥が保有していた株式の一般への転売が進むよう、占領軍は財閥から買い取った株式を、地域の住民や従業員に安く転売したりしました(証券民主化運動)。1949年4月1日。閉鎖されていた証券取引所は東京証券取引所として新たにスタートしました。
◇東証アローズ
東証アローズとは、東京証券取引所の情報提供スペースです。以下主な施設。
マーケットセンター
直径17mの円筒型の施設で、市場の透明性・公正性を表現するためにガラス張りになっています。円筒上部にはチッカーと呼ばれる電光掲示板があり、売買が成立した株価が表示されています。ちなみに株価が上がったときは上がった額を赤字で表示し、下がったときは緑字で表示しますが、これは昔から紅白が縁起のいい色であるため、縁起担ぎでそうなっているらしいです。
オープンプラットフォーム
セレモニーやセミナーを開催する多目的スペース。上場セレモニーがおこなわれるところです。上場の鐘もここにあります。五穀豊穣を願って、5回たたくのが通例とのことでした。
メディアセンター
主要なテレビ局やラジオ局のスタジオがあり、市場情報をいち早く伝えています。
◇初心者のための3つのキホン
以下、パネルから引用。
★じっくり長期
時間が経過するほど有利になる複利効果を利用する。
★コツコツ積立
毎月決まった金額(決まった数量でなく)を積み立てて、購入価格を平準化する。
★バランスよく分散
投資先(商品・地域など)を1つに限定せず、異なる価格の動き方をする金融商品を組み合わせて投資することでリスクを分散する。

見学では証券取引についての映像も見ることができました。証券取引を敬遠していても、銀行や保険や年金は証券取引を活用して資金運用しているのだから、誰もが証券取引と必ず関わっている、ライフプラン設計にもお金の知識が大事、ということでした。勉強になりました!



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