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神奈川県横須賀市 燈明堂跡と千代ケ崎砲台跡

浦賀レンガドックから歩いて30分くらい。浦賀港の入り口に2つの史跡があります。
★燈明堂跡
江戸時代に灯台があったところです。この灯台は木を燃やすかがり火ではなく、菜種油を燃やすことで明かりを灯していて、この海域で船が座礁しないように見守っていたそうです。行ってみると復元された灯台とその下にとてもきれいな砂浜がありました。江戸時代、この場所でペリーのサスケハナ号を目にいた人もいたはず。ここから近代が始まったのかあ。。。。
ちなみに灯台の燃料費や修繕費は当時栄えた干鰯(ほしか)問屋が捻出していたとのこと。干鰯は綿花の肥料になるもので、大阪の商人が高く買ったそうです。知らなかった!

★千代ケ崎砲台跡
以下パンフレットより概要抜粋。
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千代ケ崎砲台は東京湾要塞を構成した砲台のひとつで、江戸時代後期に会津藩により台場が造られた平根山に、明治25年(1892年)から明治28年(1895年)にかけて陸軍により建設されました。
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天保8年(1837年)に起こったモリソン号事件では、漂流した日本人を乗せた商船モリソン号をイギリス軍艦と間違えた幕府がここから砲撃したといわれています。当時の砲弾は飛距離が500mしかなかったそうです。その後、明治につくられた砲台には28センチ榴弾砲が設置されました。調べてみるとその最大射程は約7,900m。格段進歩!
太平洋戦争末期、ここでも本土決戦準備がされましたが、一発も砲撃することなく終戦を迎えました。明治時代の高度な建築技術を見られる貴重な場所です。あと天気がよければ富士山が見えます!

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