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nojimadesu
神奈川県横浜市 JICA横浜 海外移住資料館
日本から海外に渡った移民の歴史について学ぶことができます。
移民のはじまりは明治維新後のハワイへの移民。遠因として1863年アメリカの奴隷解放宣言によって労働者の確保が難しくなったこと、当時独立国だったハワイがアメリカへの併合を嫌ったことなどがあるそうです。当時ハワイへの移民を多く出したのが、広島、山口、熊本、福岡の4県で全体の90%以上を占めます。これらの地方は明治維新後に財政難となり新天地を求めて移民の道を歩んだそうです。そこには産業革命後のイギリスが綿織物を生産したため、日本の綿花生産が衰退したことも一因です。また福島県も移民者が多かった地域。戊辰戦争で敗れた会津藩の方が新天地を求めたともいわれます。ハワイへの移民の衰退後、移民先はブラジルへ。第一次世界大戦後の不況や関東大震災で失業者が増加したことが一因としてあります。その後ブラジル移民が制限されると、移民先は満州へと向かうことになります。背景にある歴史を知ると面白い!
太平洋戦争時、アメリカの日系人は敵性外国人として強制収容されたそうです。そこで忠誠登録したものはアメリカ軍として戦い、日本に忠誠を誓ったものは強制送還となりました。戦後、強制立ち退きと収容は不当であったという運動が高まり、1988年、ロナルド・レーガン大統領が市民自由法に署名。公式謝罪と、2万ドルの賠償金支払いを承認しました。戦争の悲惨さはいろいろな博物館で見てきたつもりでしたが、また違った事実を学ぶことができました。
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