誠実に
リフォームの仕事をしているのでお客様のご自宅に伺うことが多くあります。
先日、いつものようにお客様のご自宅で打ち合わせをしていた時に、メモをとろうとボールペンを出した時に、ペン先がダイニングテーブルの黒いレザーの椅子に当たってしまい椅子を汚してしまいました。
一瞬の出来事だったので、お客さんは気づかず、よく見ないと分からない程度の汚れで、自分だけが汚したという実感が残っていました。
その時、すぐに謝罪をすればよかったのに、言い出せず気持ちの中では”よく見ないと分からないから言わなくてもいいか”と隠そうという気持ちが勝ってしまいました。
仕事の打ち合わせが終わり、ソファーを汚したことを言わずにその日は帰りました。
家に帰ってから罪悪感が押し寄せてきました。
そのお客様は一つ一つ選ばれるモノにこだわりがあり、大切に使っている印象があり
”大切に使っている椅子の一つを汚してしまった”
”あの汚れを気がついた時に嫌な気持ちになるな”
”このまま黙っていていいのだろうか”
と、色々な負の気持ちが溢れてしまい悶々としました。
その気持ちが翌日の朝にも襲ってきて、このままずっと言わなければ気づかずに通り過ぎていく事実であったかもしれないけれど、あのお客様に会う時や近くを通った時に、嫌な気持ちが永遠に続いてしまうと考えた時に、これではダメだと考え、お客様に謝る決断ができました。
朝、アポをとり夕方にお客様と会うことができ
・椅子をボールペンで汚してしまったこと
・その場ですぐに伝えれなかったこと
を伝え謝ることができました。
お客様はそのことを受け止めてくださり、しっかりと修繕することを約束してその日は終わりました。
最近、落ち着きがなく、こなすような仕事をしていたなと感じていました。
今回は日頃の自分が、ソファの汚れとなって現れたのかと思います。
特に人と接する時は、落ち着いて話を聞いたり一瞬一瞬を大切にしていきたいと思いました。
何か失敗したり自分にマイナスになりそうな事は隠そうとしてしまいがちですが、結局、隠そうとする事自体が自分の心を蝕んでいくと感じれたので、今回の出来事はプラスな出来事と捉えることができました。
次このような失敗に直面した時は、その場で伝え謝ることができるようにします。
どんな出来事があっても”誠実に”過ごしていきます。