13〈高松の夜で嬉しかったこと〉浦安ー広島ライド 五日目 夜
風の影響もあり、徳島から出発し、高松へ着くのは日没・・・。
予想してたけど、道の灯りは地元よりも少ない。路面の状況にも日中よりも気を使うし、なにより車がこちらに気づいてくれているのかが怖くては仕方がない。なるべくドライバーの顔を見て、アイコンタクトをして、こちらの存在や意志を伝える。
普段、リスクがあがるから夜の走行は出来るだけ避けてきたのだけど、今回の度重なる旅の遅れからの夜間走行で気づいたことがある。
夜の方が、感覚が研ぎ澄まされるような気がする。
スピードも日没後の方が上がる。
途中で、
(調子にのるな!!クールに!!)
と心にブレーキをかけるのだけど、走っていて気持ちよくなってきてしまう。
いわゆる『ゾーン』みたいな感じなのかな。
さて、高松市内に無事に到着し、宿泊予定のホテルを探す。高松に着いてビックリ!!なんだかかなりの都会!!そんな中で、またもノースフェイスのショップをちらっと発見。後で行けたら行きたいなぁなんて思う。
お宿のスーパーホテルに到着。到着時刻は、たしか18時半頃。ピナレロは輪行袋に入れたら部屋に入れてもOKとのことで安心。
ここのホテルは、受付のスタッフの対応も素晴らしく、大浴場もあって(私がホテルを選ぶ基準は大浴場ということに気づく!!)朝食付きで5000円!!(部屋風呂無し)自転車のセキュリティーのことも考えるのですが、総合的に見て、この価格ではかなりの満足!!
ただし、大浴場が一つしかないので、私が到着した時刻に女性用の時間帯に!!お風呂に入れるのは22時から~。(>_<)
ということで、着替えて、うどんを食べて、さっきチラッと見かけたノースフェイスのショップへ行ってみる。
店内でウィンターブーツや、オシャレな水筒を見てると、視線を感じる・・・。
そう。店員さんの視線。(男性20~30代前半)
その視線の先は、私の足元。
(う~ん。なんか見られてるな~。ノースフェイスのパンツはいてるから?今回は旅先だし、100%買わないから店員さんとのからみは、気まずいな。)
などと思い、すすっと距離をとる。
2~3分後
さっきの店員さんが
「それ、ルナサンダルですよね?」
「え?そうです。」
「いいですね。ルナサンダル。めっちゃオシャレ!!」
サンダルは素足で履くもの!!と思っている中、自転車用の指割れ靴下を履いた状態のルナサンダルに気づくとは!!
そう。ルナサンダルは、とてもお気に入りなのです!!軽く!!薄く!!丈夫!!滑らない!!トレランだって出来ちゃう!!丹沢の沢登りもへっちゃらでした。去年の夏に、アメリカのボストンに行く前に、どうしても欲しくなって、高かったけど思い切って購入したのです。
そんなサンダルに気づいてくれるこの店員さん。なんだか普通じゃない気が・・・。
「実は旅の最中でして、欲しいものたくさんあるんですけど、買えないんですよね。」
「そのパンツは?」
「これは、富士山登る時に買ったもので、シルエットが凄く好きなんですよ。使い勝手もいいし。」
「インナーは?ウールですか?」
「インナーはクラフトです。今かぶっている帽子もクラフト。着た瞬間から温かくてとても気に入っています。」(もう10年近く使い続けてます。)
「ウールってとても良いみたいですね。石井スポーツの店員さんが二週間着続けても匂わないって言ってました。」
「そうなんですよ。私もアメリカに行っていて、装備を軽くしたいからインナーはウール一着のみでした。(笑)」(何ヶ月もアメリカの山を旅していたらしいです)
「そのアウターは・・・?」
そんなこんなで、話がどんどん弾みまくり、好きな本の話や、自転車の話、共通の好きなショップの話、旅の話などを20分くらいしゃべり続けた。
気づいたら閉店の時間になってて、フェイスブックもやっているので、名乗りを上げた。すると、彼もフェイスブックをやっているから、ネームの交換を。最後には握手。
なんだか楽しすぎてホテルへの帰り道はニヤニヤしてました。
ホテルに帰って、彼のプロフィールを見ると
職業『冒険家』
ですって。
なんか、ステキ。
チャリ旅6日目
高松を出発し、愛媛県の今治へ。走行距離約100キロメートル。
明日は、「しまなみ海道」ではなく、『とびしま海道』から宮島を目指します!!