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19〈大磯クリテリウムレース 再び クラスピュアビギナー〉2019年4月21日(日)

とうとうこの日が来た。

大磯クリテリウムシーズン最終戦

2月の圧倒的大敗から2ヶ月・・・。

2月のレースは『ビギナークラス』 

4周でDNF

Do Not Finish

『足きり』というやつだ・・・。
 
 
今回はクラスを下げて

『ピュアビギナー』のクラスでエントリーした。

 
この2ヶ月間ずっと落ち着かなかった。

ほんとうはもう出たくない・・・。

練習すればするほど、ダメな自分、弱い自分が現れて、不安がつのる・・・。

けどその課題を受けとめ、改善、対応していかなきゃまたあの光景が・・・。

脚質?

スプリンターじゃないわな・・・。

けど、脚質を言い訳にして逃げるわけにはいかない。
 
 
逃げたら一生あの光景が消えないから。
 
 
土、日も走った 手賀沼練習

仕事終わりからの TDNC

苦しみタイマーの インターバルローラー練習

平日AM3:30出発からのもがき ダーシャ練

前日はヤビツ登らない コンディションの調整

 
前回の敗北から、やれるだけのことはやってきた。

 
AM3時半起床

ウェアに着替え、トーストをほおばる

(約4時間後には、またあの舞台に立つのか)

なんだか、心は妙に落ち着いている

やることはやってきた、結果は狙いにいくけど、それが全てじゃない。

力が出しきれればいい。

前回の大きな敗北は非常に意味のある負けだった。

レース前のこの段階で、『あの時負けて良かった』と心底思う。

まだまだ足りないところだらけだが、あの負けがなければ、

仕事

肉体



のバランスを考えながら、ここまでやってこられなかった。
 
 
4時25分
一緒に出場する、同じサーヴェロ使いのヒデカツと合流。車にて出発。

今回は、たくさんのメンバーが参加。

現地でガッツさん、ケンタマンさん、マルタさん、山木さん、野島さん、吉村さんと合流。


自転車を組み立て、

エアの補充、

パワーメーターの電池も入れ替える

筋肉もプルンプルン

準備は万端だ

心は落ち着いている

試走が待ち遠しい

7時30分試走開始


ケンタマンさんと一緒に入る


最初は軽く、緩めで回す

海から風が吹いてくる

小田原のコーナーを抜けると、風が現れる

風、空気抵抗を制するのはロードバイクのレースにおいては重要なことだ。

40キロくらいまで上げてみる。身体の調子もわるくない。

ガッツさんも試走に入ってきて、話しかけてきた。

「吉村さんに、走り方を教えてもらってきな。」

(え・・・。今日あったばかりだし、むちゃくちゃ速そうな方なんだけど・・・。)

ここまできてビビっててもしょうがないので、吉村さんの横につく。

 試走の間に、コーナーの進入ライン、加速のポイント、ブレーキングなどを、後ろからチェックしてくれながら丁寧に教えてくれた。目からウロコの連続!!

自転車乗りは本当にステキな方が多い。

7時50分 試走終了
 
 
吉村さんとレースについての確認をして、協調についても教えてくれた。同じレースに仲間が3人もいて、脚力もみんなある程度あるならば、

『協調すれば勝てる』

とのこと。

なるほど!!と思い、ピュアビギナー4人組はミーティング開始。
とにかく前に出て、4人、もしくは他の参加者も混ぜてローテーションをしていく。

とにかく前へ!!
 
 
そして、レースへ。

ピュアビギナーの前に

『スポーツ』クラスのレース。
クラスは
ピュアビギナー  低い
ビギナー
スポーツ
ミディアム
エリート     高い

とクラス分けされており、クラスで上位5位に入ると次回からは、上のクラスに上げられることになる。ちなみに希望制でもあるので、いきなり高いクラスにエントリーしても構わないのだが。

スポーツクラスの第一レース
ケンタマンさんがレース早々に逃げをかまし、落車のトラブルをすり抜けて、なんと見事な優勝!!1/35位
 練習の時からバケモノじみた強さと思っていたが、ほんとにバケモノでしたわ!!



 スポーツクラス第2レースでは、マルタさんが4/35位、ガッツさん11位と、みなさんやはりお強い!!


 さて、いよいよピュアビギナー第1レースが始まる。

早々にスタート位置に付き、最前列をとる。

恐ろしいくらい落ち着いている。

前回は心拍数が140くらいまで上がっていたが、今日は100程度。

自信があるわけじゃないんだけど、負ける気はしない。なんだかフラットな気持ち。こういう状態が

『ゾーン』

とでもいうのだろうか。今まで30年やってきた、剣道の試合でもこんな状態になれるのは稀だと思う。

 そして、いよいよスタート。ピュアビギナーはいきなり速度を上げずに、集団で3周してからのローリングスタート。先導車の自転車を追い抜かしてはいけない。

 ひたすら先導者車の後ろをキープし、先頭を3周の間保つ。後ろがどうなっているかは、全く気にしなかった。先頭を走るのって気持ちがいい。

3周目が終わり、先導車がレース開始の合図を出す。

スピードが上がる。

吉村さんの教えの通りのラインで、第一コーナーはスムーズにクリアー。

ヘアピンを抜けたあたりでヒデカツがあがってきた。


大丈夫

あわてなくても大丈夫。

落ち着いている。

そのまま小田原コーナーへ突入。

進入ラインはオーケー。

長いストレートに入り加速!!

その時

(ガキン!!)

なに?!

足元に違和感!!
 
 
ペダルヒット
 
 
身体とバイクを寝かせたままペダルを踏み込んだために、ペダルがアスファルトに当たったのだ。試走の時は大丈夫だったが、レースでコーナーへの進入速度が上がっていたからだろうか。
 
 
一瞬頭が真っ白になる。
 
 
落車する?

いや、

よろけたが、

しない

パワーメーターは吹っ飛んだか?
(ペダル内蔵型のパワーセンサーで、以前も一度ペダルヒットをして、センサーが畑に跳んでいったことがあった)

メーターを確認すると、パワーは表示されている

大丈夫。吹っ飛んでない

メーターは生きてる

周りの人が何か言ってる。たぶん大丈夫か?とか言ってたと思う

「ペダルヒットです。大丈夫!!」

と答えて続行。

ただし、この一瞬で5人程に前に出られてしまった。

(まだ大丈夫!!追える!!)

心は乱れてない

加速をすると、すぐに厚木方面のコーナー。

ここでも、吉村さんに教えてもらったラインで通過。

ところが

近くにいるライダーが、予想外のラインを通り、こちらのラインを消滅させる

「うぉ!まじかよ!あぶね!」

とつい口に出てしまう。

コーナーの途中で加速する予定が減速させられる

前を見ると、隊列が分断されている

先頭との差が出てる

(こりゃまずいな)

と思って加速する

が、すぐに小田原コーナーのため減速

(さすがに二度目のペダルヒットはしまい)

と思い、慎重に回る

向かい風のある長いストレート

近くの何人かの後ろについて、空気抵抗を減らして加速するが、なかなか厳しい状態

厚木コーナーへ進入。

またも、有り得ないラインで抜けようとするライダーが

「うゎ!!」

またも減速・・・。

逃げ場もなく、コーンギリギリをすり抜けていく。

(今のギリギリ感は、箱学の荒北ばりのギリギリ感だそ!!)

そんなことを考えながら、突っ走る。

もう一周を重ね

(順位は10位くらいか?)

まだまだ!!

と思っていたら、最終周を知らせる鐘が鳴る。

(え!?もう終わっちゃうの?こりゃ厳しいわ!!さすがにトップにゃ追いつけねぇ。少しでも順位上げよう!)

最後のコーナーを抜けた

ゴールまで約500メートル

ぶん回せ!!

 
加速してから、

吉村さんの言葉を思い出す

「最終周の最終コーナーを抜けたら、みんな全力で回してくる。そこで、力を使わないで、誰かの後ろについて脚を溜めるんだよ。ラスト200メートルか300メートルくらいから踏み込めば充分届くからね。」

あああ・・・。

すみませーん!!

言われてたのに全力で踏み込んじゃったよ~!!

途中で気づいて、脚を溜めようとするが、時すでに遅し!!目の前にいた4人がほぼ一斉にとび出した!!

(く!!こいつら、全員ぶち抜けばシングルリザルトだろ!!)

(出し尽くせ!!)


全力で回すが、

届かず・・・。

むしろ離されててた・・・。

さっきの無駄脚が響いた・・・。

せっかく教えてもらっていたのに・・・。

リザルトは、

ヒデカツが3位!!
山木さんが4位!!

オレ13位

やっぱり

 
悔しいな。
 

けど、前回よりか大きな手応えを感じた。

結果はいまいちだけど、確実に自分の力が伸びているのがわかる。

ワクワクしっぱなしの15分だった。

次回の大磯クリテリウムは、11月頃から始まるらしい。

あと半年もある。

次回はこうはいかない。

 自分の成長を実感できたが、その背景にはたくさんの人の助けと支えがあってこそ。

本当に感謝しかない。

自分一人じゃ、全然力は伸ばせない。

 皆様、本当にいつも声をかけていただきありがとうございます。今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
 今日もおかげさまで、凄まじく充実した1日となりました!!(^_^)

ピュアビギナー1組目
https://youtu.be/7lQpVV4NT4E

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