27フクダ電子アリーナクリテリウムレース 2019年7月13日(土)
〈ビギナークラスレース〉
フクダ電子アリーナクリテリウム 2019年7月13日(土)
場所は、千葉県蘇我にあるフクダ電子アリーナ。
本日は、勢いでエントリーしてしまったロードバイクのクリテリウムレース。
試走も済ませ、我々のスタートは9:00。
最初は、T君の『ピュアビギナー』レース。(3.3キロ×3周)
すっかり仲良くなった大型外国人ローディのMとレース観戦。
M「ピュアビギナーって言ってもめちゃ速いね!!全然ピュアじゃないね!!」
と「そうだね・・・。全然ピュアじゃないね・・・。ありゃ、ウソつきだね・・・。」
ここでも『クラス詐称サギ』が横行している・・・。
自転車乗りは、大概嘘つきだ・・・。
T君も無事にゴールし、次は我々の『ビギナークラス』のスタート(3.3キロ×四周)
スタート10分前 スタート地点にライダー達が集結する。
場所取りに出遅れて、良い場所取りができなかった。40人中、前から25番手くらいの位置になってしまった。
(約半周はローリングスタートだから、その間に前にいきたい。けど、そういうところで脚使いたくないなぁ・・・。)
なんだか、緊張はしてない
心配計をみると『92』
うん、いたって普通。
けど、どんな意気込みなのか?
優勝を狙う?
正直厳しいわな・・・。
まぐれのある世界じゃないし、自分の実力はわかっている。
かといってやる気が無いわけじゃない。
脚切りはされたくない。
完走したい。
なるべく前で走る。
今の自分の力が知れればいい。
うん。
落ちついてるわ。
そんな時に、隣にいるMが
M「めちゃ緊張してきたよ~。」
M「この待ち時間長いよねぇ~。」
(そりゃ、クリテリウムレース出場二回目なら緊張するわなぁ~。まぁ、俺も四回目だけど。)
(そんなこというと、こっちも緊張してきちゃうじゃんよ・・・。)
Mは、日本語は、ペラペラ。国籍は聞いてなかったけど、総北ジャージを身にまとった、196cm92kgのよくしゃべる大男だ。
正直、Mが、どのくらいの脚の持ち主なのかはよくわからない。山が好きで、ズイフト(仮想ローラーレース)をやりまくっているらしい。私より速いかもしれないし、遅いかもしれない。そういう状況なので、この時にMと連携することは考えていなかった。
スタート2分前のアナウンス。
チャリ仲間であるSさんが
「トダさん緊張してるよぉ~!!」
とはっぱをかけてくれる。
「おおぉ~。大丈夫よーん。」
「ね!!M!!(^_^)」
みたいなことを言ったような気がするが、Mは、緊張のせいか反応せず・・・。
スタート1分前です。
心拍数を見ると『104』
(お。やっぱ、心拍上がってくるんだ。けど、大磯クリテの時は『140』だったし、それに比べりゃ、落ちついてるわ。)
そして、スタート!!
約半周は、ローリングスタートで先導バイクに合わせての走行。それでも、徐々に速度は35キロくらいまで上がる。
(そうなんだよなぁ~。ローリングスタートつっても、けっこう速度上がるし、下手すりゃこの時点で離されかねないわ。少しずつ前に出つつ、離されないようにしなきゃ。)
コーナーの立ち上がりでは、ダンシングを使って加速するライダーも増えてきた、
たしかローリングの最中だったと思う。
左前方2mの距離で
「あ!!」
「うわ!!すみま・・・。」
「クソっ!!ふざけん・・・。」
トダ「ラクシャー!!!!」
大声で叫ぶ
スタート開始早々に2台の落車。
ゲストライダーの『まりの選手』が試走の時に言っていたことが目の前で起こった。
ふらついている後ろのライダー
かぶっている状態で、前のライダーが右にわずかに斜行
リアホイールとフロントホイールが重なった・・・。
一瞬だったけど、リアホイールのスポークが「グシャ」ってなるのが見えた・・・。
値段がいくらのホイールかまでは見えなかったけど、一瞬で数万円が飛んでいった。
大きな怪我になっていなければよいのだけど・・・。
気をとりおして走ると、先導バイクから大きな笛の合図!!
リアルスタートだ!!
今のポジションは、前から12~14番手くらいか?
一気に集団の速度が上がる!!
離されまいと、加速する。
スピードメーターをちらっと見ると、
見なきゃよかった
『48キロ』
の数字
(俺の限界速度ラインだ・・・。)
ズルズルと先頭集団が遠のいていく・・・。
(くそ!!どこが『ビギナークラス』だよ!!クラス詐称のサギめ!!)
そして、後ろからかなりの人数に抜かれていった・・・。
(クソ!!このまま終わっちまうのか・・・?)
(俺の後ろに何人いるんだ・・・?)
(俺がビリか?)
(Mは?)
(そういえばMには抜かれてないな。)
(このままMとワンツーでケツなら笑えねぇぞ!!)
(とにかく、上げるしかねぇ!!)
焦りもあったけど、割と冷静だったと思う。
時速39~41キロくらいだろうか。自分が走り続けられるギリギリの速度域で走ったと思う。この感覚は、手賀沼練や、TDNC、先日のバンク練習の3000mタイムトライアルの感覚だ。人の後ろに入って空気抵抗を減らせば、この速度域なら手賀沼7周は走れることはわかっている。
火事場のバカ力のように、一瞬ならともかく、人間は自分の力以上のものは出せない。それは、先日のバンク練習で経験済みだ。
次々とコーナーが現れる。
『まりの選手』の声が降ってくる。
「コーナーを見失わないで」
(そうだ。コーナー、コーナー!!)
落ちついてパスする。
それと、
(大磯クリテのようなペダルヒットはしない!!)
アタッカーさんや元気玉が言っていた段差や、車停めにも気をつける。
どうやら、Mは私のすぐ後ろにいるようだ。なんか、しゃべっているし、たまに叫んで前に出たりする。
脚の合いそうなライダーを見つけて、後ろに身をかがめてつく。ガッツさんに言われた低いフォームを思い出した。
レースは、まだ終わらない。
なんとかMと持ちこたえている。
二周目に突入し、なんとなくだが、集団もできてきた。
ここでも『まりの選手』の言っていたことが起きている
『ひたすら前を牽いてくれる』ライダーがいるのだ。
そういったライダーの後ろにつき、前へ前へと進んでいく。レースを振り返ってみても、私が単独で先頭を牽くことは、ほとんどなかったと思う。
2周目中盤になると、ある現象が起きた。
やはりと言うか
序盤で飛び出していったライダー達がズルズルと落ちてきた。
(そりゃそうだ。ビギナークラスに、あの速度域を出し続けられるライダーがそうたくさんいるわけねぇ。)
(このコース。カーブが多くてテクニカルなコースだけど、ストレートが長い分、踏めちゃうんだよな。ケツ筋で回して、巡行するのには向いてるのかも。)
近くにいるメンバーで、順位をどんどん上げていく。
三周目も終わり、ジャンが鳴る!!最終周に突入の合図だ。キツい状態だけど、脚はまだ残ってる。
力尽きたライダーをパスしつつ、Mも含めた6人程度の集団で上がっていく。
途中でWANGANのサポートライダーさんも牽いてくれてありがたかった。
ただし、WANGANさんはあくまで中立の立場。レースのバランスを崩すような、急な牽きはしてくれないのは予想できた。前を牽いてくれていたライダーが力尽きたので、パスしてさらに前へ。
残り半周くらいの頃だろうか?私の後ろにいたであろうMが、叫びながら左から上がっていった。
(M!!)
(まだはえぇ!)
(ゴールはまだ先だ・・・。今飛び出してたら、ゴールまでももたないよ・・・。)
呼び戻そうと思ったが、呼ぶ余力が無い・・・。
Mは、左側をしばらく独走し
沈んでいった・・・。
(もうすぐレースが終わる)
(あと、何個のコーナーを曲がればいい?)
コースレイアウトは、頭からとんでいる・・・。
あとどれくらいでゴールなのかは、感覚でしかわからない。
見なきゃいいのに、心拍計を見てしまった
『172』
(おげ!!)
(普段お目にかからねぇ数字だ・・・。)
前を牽いてくれている『高校生ライダー君』がボトルに手を伸ばして、ドリンクを飲んでいる
(うわぁ・・・。むちゃくちゃ水飲みてぇ・・・。)
(あ、ボトル置いてきたんだ・・・。)
(くぅ~!!我慢だ!!もう少しで終わる!!)
腹筋がつりそうだ
内臓がよじれてる
(とにかく、ラストのストレートに出て、計測ポイントが見えたらラスト100mか?計測ポイントが視界に入ったら勝負だ。)
そんな中、いち早く動き出したライダーがいた。
『紫ウェア』
(余裕無さすぎて、命名不能)
私の後ろにいたのか、するするっと、前に出てきた。
雰囲気からして、完全に力残している。
周りのメンバーは、おそらく沈む!!マークするなら『紫』だ!!
案の定『紫』が加速して飛び出していった!!
私の前にいる、『高校生君』にはもう、追う脚がない。
(ち!!逃げられる!!けど、ここで脚使ったら、こっちが終わる!!)
逃げる『紫』
(我慢だ・・・。)
コーナーを抜けると
見えた!!
ゴールの『計測ポイント』だ!!
おっっっしゃー!!
全開だ!!
太もも筋!!
解放だ!!
後の筋肉のことはもう考えるな!!
太ももでぶんまわす!!
もてる力を振り絞っての加速!!
よく見ると『紫』なんだかひよってる!!
これは刺せるか?
ギリギリだ!!
と思っていたら、
後ろからも気配が
私の後ろに二名隠れていたのが飛び出してきた!!
ここでやられるわけには!!
全力でもがく!!
ゴール!!
『紫』にはギリギリ届かず!!(´д`)
後ろから来た一人にも刺されたっぽい!!(´д`)
けど、出し切れたー!!(>_<)
17/40位
Mは23位でゴール。
(シクルマーモットが私 ギリギリで二人にやられております・・・。)
ゴールシーン
先頭の後、4人くらいで飛び込んでくる、右側を走る赤いヘルメットがトダ
https://youtu.be/uxQxAiVEqz8
ゴールしてから、Mに話を聞くと、序盤で飛び出したかったけど、私が飛び出さず我慢してるから、Mも脚を溜めたという。また、ローテーションもしたかったけど、私がローテーションできるかわからなかったから、しなかったみたい。
たしかにお互いの脚を知ってて共闘できれば、だいぶ有利にはこべたかもなぁ。けど、まあ自力がまだまだ足りません!!(>_<)
上位に食いこむにはまだまだ力不足ですが、今までやってきたことや、いただいてきたアドバイスを冷静に活かすことができたレースになりました。
一緒に走ってくださる皆さんに、本当に感謝です。m(__)m
次のレースは、またもやヒルクライム。ヒルクライムの聖地と言われる8月25日『乗鞍ヒルクライムレース』
クリテリウムは、『9月のしもふさ』と11月からの『大磯』となります。ご指導よろしくお願いいたします。m(__)m
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