見出し画像

28<どうする・・・〉~富士ヒルクライムレース ~2019年 6月9日(日)

AM4:00

5種類のアラーム音が一斉に鳴り響き、

5人がほぼ一斉に跳び起きた

寝ぼけている人間は、

一人もいない

皆、

寝起きから冴えきっている感じだった

そう

今日は『富士ヒルクライムのレース』なのだ

コンビニで買っておいた食事を淡々と済ませ、

5:00前には山梨県笛吹市の『民宿丸富荘』を出発。

みんなからレース前の緊張感が伝わってくる。
 

荷物預かりを当日にしていた、ヒデさんは急ぎぎみで会場に向かう。

昨日、私がMさんの前日受付をしていたので、ゼッケンを渡すために、待ち合わせ場所の『道の駅 勝沼』へ向かう。
(Mさん シクルマーモットの先輩)

民宿の外に出ると、

雨はやんでいた。

「昨夜の雨で路面はウェットだけど、このまま降らなければ、レースまでには乾くかもしれない。」

そんなことを願いながら、朝靄のかかる湖の景色を眺めていた。

Mさんにゼッケンを渡し、一緒のグループで走る約束をした。Mさんは、以前の富士ヒルでブロンズタイムを出している。私の近くで走ってペースをみてくれるとのことで、とてもありがたかった。
 
 
5:30頃 富士山パーキングに到着

雨が降り出した・・・。

「ち・・・。やっぱり降ってきたか・・・。せめて、レースが始まるまでもってほしかった・・・。」

私の出走時間は7:20

駐車場から、スタート地点までも2キロほど離れてたので、濡れながらの移動、濡れながらの待機をしなくてはならなくなった・・・。

体温の低下が心配だ・・・。

「駐車場内の車の数が少ないから、雨を嫌って、走るのやめた人が多いかもしれませんね・・・。」

ケンタさんが以前と比べて、駐車場の車の数の少なさに気づいた。
 
 
雨に降られながら、サーヴェロを組み立てている時、我々の車の隣からの声が


「この状況、マジ無理でしょ!!」

「今の段階で、けっこう降ってるし・・・。」

「天気予報を見たら、これからさらにひどくなるし!!」

と、3~4人の男女が
騒ぎ立てている

(これから、レースなんだけど・・・。モチベーション下がるな・・・。そんな話やめてほしいんだけど・・・。)

「決めた!!俺はもう出ない!!これ、決定!!」

一人がDNS(Do not start)を決めたようだ。

それにつられて、他のメンバーもDNSの流れへ

「だってさ、自分がいくら気をつけても、減速できなくて後ろから突っ込まれることもありえるし。」

「この雨の中、富士山を登るんだよ。ゴール地点の5合目は、気温一桁だよ。下山でも待たされるし、凍えちゃうよ・・・。リスク高すぎだよ!!」

「今日に備えて、練習もしてきたけどさ・・・。」
 
 
隣のグループ
 
 
DNS決定!!
 
 
(え~。)
 
 
(その意見に)
 
 
(激しく同意!!)(´д`)

 
心が激しく揺さぶられた
 

(確かに、この状況はやべぇ!!)

(落車と、低体温症のリスクが跳ね上がる!!)

(ここはDNSか?)

そんなことを考えて、ケンタさんと顔を合わせる

俺「隣、DNSみたいっすね」

ケ「いや~、私もこんな状況で走りたくないですよ~。」

(我々もDNSか・・・?)

ケ「けど」

ん?

ケ「俺たち、昨日の段階で、下山用の荷物を預けてるから、上(5合目のゴール地点)まで取りにいかないといけないんすよね・・・。」

(ああ~。そうでしたねぇ~。)(´д`)

というわけで、

出走

決定!!

とにかく登るしかねぇ!!(`_´)

ギリギリの状況の中でのヒルクライムレースが始まる。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?