02.　はじめに

この本に収められた記録は、編者（郷内・若林）以外すべてアイヌ系の人たちのものです。

注）
本文中に使われているアイヌ語は（　）の中に和訳をつけていますが、言語学的な訳ではありません。

アイヌの人たちは、今もときどき話しことばの中にアイヌ語を交えることがあります。それは、アイヌ語でいった方が、よりよく表現されるということからなのです。

ですから、地名等の他に使われているアイヌ語は、その人の文章や話しの中で、最も適当と思われる意味として解釈したものです。

アイヌの人たちは、自分たちアイヌを除いた日本人を「シャモ」「和人」と呼んでいます。