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新しい空を切り開くエンジニア:鈴木理さんのストーリー(後編)

おはようございます。
空飛ぶクルマを開発するテトラ・アビエーションです。

前回のインタビューでは、鈴木さんがテトラに入社した経緯や、最初の海外プロジェクトで経験した挑戦、そして日々の業務や育児と仕事の両立についてお話を伺いました。 鈴木さんの「新しい環境に飛び込む勇気」や、チームワークを大切にした働き方に、多くの方が共感されたのではないでしょうか。

今回は、鈴木さんが特に印象的だったプロジェクトやテトラで感じるやりがい、そして今後の展望について深掘りします。


——GoFlyコンペティションがもたらした成長

鈴木さんがやりがいを感じたプロジェクトのひとつが、テトラが挑んだ「GoFly」コンペティションです。2018年から2年間行われたこの国際的な大会で、テトラは唯一フルスケールの機体を飛行させることに成功しました。
「困難の連続でした。自分自身も大きく成長できたと思います。」と語る鈴木さん。少人数のチームで寝食を共にしながら取り組んだこの挑戦は、鈴木さんの中で特別な経験として刻まれています。

大会では、厳しい条件の中で培ったチームの結束力と、諦めずに試行錯誤を続けた努力が実を結びました。「フライトが成功した瞬間は、全員がやり遂げたという達成感に包まれました。」と鈴木さんは語ります。このプロジェクトを通じて、挑戦し続けることの大切さと、チームの結束力の重要性を改めて実感したと言います。

——テトラの選択と技術への思い

 テトラの機体設計には、カーボンファイバー強化プラスチック(CFRP)ではなくアルミニウムを使用しています。CFRPが主流である航空業界において、アルミニウムを選択する理由について鈴木さんは「設計の柔軟性と製造の速さを重視した結果」と説明します。アルミニウムは修正がしやすく、迅速なプロジェクト進行が可能であり、さらに軽量化においても優位性を持つ場合があるといいます。 「他の企業がCFRPを多用する中で、私たちがアルミニウムを選んだ理由は、テトラらしさそのもの。これからも独自の視点で技術を進化させていきたい」と語る鈴木さん。その言葉には、自分たちの選択に対する自信と、新しい未来を切り拓く決意が込められています。

「5年後、10年後には、テトラの機体が空を舞い、私たちの技術が新しい移動の形を創り出している——その未来を描きながら、今日も機体と向き合っています。」

——自己成長を糧に描く未来

鈴木さんは現在、機体構造を担当しています。航空機の構造設計は、空力や制御など他分野との連携が不可欠であり、プロジェクト全体を俯瞰して見る能力が求められる仕事です。

「自分の判断が機体の完成度に直結するので責任は大きいですが、それ以上にやりがいを感じます。この仕事を通じて自己成長を実感できる瞬間が多いのも魅力です」と語る鈴木さん。

将来的には、eVTOLがセスナやジャンボジェットと並び立つ存在になると鈴木さんは考えています。「その未来の中で、テトラの技術が世界に認知され、私たちの機体が空を舞う日を目指しています。その過程で自分自身もさらに成長し続けたいと思っています」と力強く語ります。

——結びに

 鈴木さんが語るテトラでの経験は、挑戦に満ちたものでした。それは困難を乗り越える中で成長を遂げ、未来への希望を胸に新たな一歩を踏み出す、そんなストーリーです。

テトラでは、技術革新や新しい移動手段の実現に向けて日々取り組んでいます。その中心に立つ社員の挑戦と情熱を、今後もお届けしていきます。次回の記事もどうぞお楽しみに!



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