対称座標法の解き方の概要
電験二種および一種で偶に出題される対称座標法ですが、捨てている人も結構多いのではないかと思います。
私もかなり苦戦し、二種二次試験受験時は捨てていましたし、一種の二次試験の2週間前くらいに漸く頭の中が整理でき、出題されても解答できるかなという状態になりました。
そこで、折角なので解き方についてまめておきたいと思います。
(細かい原理とかではなく、あくまで解き方の整理です。)
★対称座標法の概要
事故に伴う三相不平衡回路の電流、電圧を計算する手法です。
事故の内容については、二種の場合は一線地絡、一種の場合は一線地絡故障と二相短絡が大部分を占めます。
(二種では機械制御で二相短絡が、一種では断線故障が一回出ています)
abc各相の電流、電圧をそれぞれ下記の様に表します。
なお、添字の0,1,2はそれぞれ零相、正相、逆相を表しています。
もし、a相で一線地絡が起こり、地絡電流を求める問題の場合は、上記Iaを求めることとなります。
対称座標法では、例えばIaを求める場合に、下記のような複数のステップを必要とします。
★解き方のステップ
①文字式で零相・正相・逆相の電圧および電流を文字式で求める
②求めたい電流または電圧を文字式で求める。
③零相、正相、逆相インピーダンスの数値を求める。
④具体的な数値で求めたい電流または電圧で求める
それぞれのステップについて詳細を書いていきます。
①文字式で零相・正相・逆相の電圧および電流を文字式で求める
以上で、零相・正相・逆相の電流と電圧が求まりました。
②求めたい電流または電圧を文字式で求める。
③零相、正相、逆相インピーダンスの数値を求める。
④具体的な数値で求めたい電流または電圧で求める
基準電圧および③で求めた各インピーダンスを②で求めた文字式に代入して解答がでます。
誰かの理解の一助になれば嬉しいですが、
素人が独学で学んだことなので、間違いがあったら生暖かい目で見ていてもらえればと思います。