今年を振り返りながら有料予想について考えてみる
今年の回収率は94%でした。前半が酷い。簡単に10万負けてやがる。言い訳するなら仕事が復活してきて馬券を買うというよりは予想をする時間が無かったですね。本腰入れて予想をした最終週は良い感じになっていたので、そこが救いといえば救いかなぁと思う1年でした。ただ東京大賞典の予想は大井適正を見誤って大惨敗だったので、修正していかねばと気合を入れ直します。ただオメガパフューム4連覇とかの未来に私はいない。もっと荒れれば良かったのに。
騎手別の回収率は例年通りでしたが、個人的には人気になりやすい松山騎手、横山武史騎手、戸崎騎手の回収率が100%を越えているのが良かった。坂井騎手、愛してる。
万馬券は10本でしたが、まぁ買ってないからなんとも。来年に期待ということで。
3連単の回収率は良いので馬券の組み立てが来年の課題ですかねぇ。
今年の本命馬単勝成績。
本命馬複勝成績。的中に寄せて(人気馬)予想してみたので、回収率の数字は納得かな。政治騎手のヒノさんも今年の振り返りで書いていましたが4-5人気の旨味が無くなっている気がする。勿論AIの影響が大きいとは思いますが、この数字は良いのでは。
さて、ここからが本題。冒頭に書いたように仕事が忙しい私が本命の回収率100%を何故、越えられるのか。
馬券の成績がだめじゃねえか!と憤る人もいるでしょうが、どうか落ち着いてください。年末に怒っても何も良いことはありませんしハズレ馬券が戻ってくるわけでもありません。私が「まともに予想」したのは年末の開催のみ。最終週だけですね。その日の入出金履歴をClub JRA-NETから引っ張り出しました。
はい、約5万勝ちですね。最終週だけの成績です。因みに12/28中山8Rのここも
1-2-4着(15番・クビ差)でこれが当たっていれば14万馬券だったので今年も回収率100%越えていたのですが、終わったものはしょうがない。ただ私が言いたいのはこの回収率をキープ出来るのは理由がある、という事。
私は有料予想を使っています。個人的に合っているな、と思うので使用しているだけですし、いわゆる「競馬専門誌」という扱いで位置づけています。
そして有料予想を使う上で非常に重要なものをひとつだけ。
それは本命(1着になる馬)だけは自分で予想する、ということ。
多くの予想家さんは◎→○→▲→△みたいな感じで予想を出されていると思うのですが、本命の◎だけは自分の予想した馬にしましょう。自身の馬券力を高める、というの側面もありますが予想家さんに丸乗りして馬券を買い、自分が良いなと思った馬が突っ込んできたときに後悔するからです。残るのは丸乗りした予想家さんへの悪意。でも「馬券を買ったのは自分自身」なんです。大外しした予想家さんを信頼したのみ自分ですし、実際に馬券を買ったのも自分。それなら自分の本命は自分で決めたほうが良いんじゃないかと個人的には思います。少なくとも悔いはないかな、と。
では有料予想は何が良いのか。私は自分に合ったものを買えばいいと思うのですが、大きく大別すると
前走~n走前までの競走馬のレース内容を精査して有力だと思う馬をピックアップする「回顧派」
レース内容、その他のファクターを数値化して馬の競走能力を図る「スピード指数派」
天候や厩舎、騎手や血統等のデータを重視してファクターを形成して予想する「データ派」
python等を駆使して徹底的に3着以内に来る馬をプログラミングで探す「AI派」
何をどうしたらその馬をピックアップ出来るのか分からない「別路線派」
上記の5つに大別できると個人的には思っています。
ではそれぞれの派閥をどう使ったら良いか考察していきましょう。
回顧派
前走の有利、不利や競争内容から狙う馬を推奨するスキルを要する回顧派。
時計やラップを加味する人もいますし、馬群の形なども見る人もいます。
私も以前は狂ったようにレースリプレイを見ていましたねぇ。嫁さんからは白い目で見られていましたが。
不利があった馬の次走は期待できる、と世間に認知されてからはオッズ的な旨味が減り回収率的には厳しい傾向。
おそらく大多数の予想家さんがこちらに区分されるのではないでしょうか。読者的な目で見ると「それってあなたの感想ですよね?」と一刀両断されてしまうのですが、それでもこのジャンルが廃れる事はないでしょう。トンチンカンとしっかりしている予想が混在するカオスな世界でもある。
知っている人を挙げると
馬群マスターの太組不二雄さん、ラップとかだと夏目耕四郎さん、メシ馬さんとかもこのジャンルですかねぇ。
個人的にエグいくらいの作業量だと思っているのはカズキングさんですかね。(カズキング トップページ | 教えて競馬民 (oshiete-keibamin.com))
一度覗いてみて欲しいのですが、回顧の文章量がエグい。ちょっとした文庫本くらいある。なんなら読了後の感想が書ける。ちゃんと「何故この馬を推奨したのか」を理論的に説明していますし内容も納得できるものです。
あとはここに分類しても良いのか分からなかったのですが、個人的に猫の画像さん(猫の画像|note)を挙げておきます。
あっと驚く穴馬を推奨されていて最終週に12/26中山8Rを取らせていただきましたね。
個人的に開発、使用している予想ツールでも好評価だったので、ここはすんなり取れましたね。ありがとうございました。投資金額1200円でしたので美味しかったです。
さて
回顧派の弱点としては馬券的に4-5着が多い印象。これはちょっと能力が足りない+人気が無い馬なので展開や鞍上にも左右されやすい事が原因じゃないかなぁと個人的には思います。馬券に組み込むとしたら人気が無いなら頭に、そこそこ人気なら紐に加えるのが回収率的には良いのかなぁと思いますが。あくまでも紐探しの参考に、くらいが双方にとってベストですか。
スピード指数派
アンドリュー・ベイヤーが提唱したものが元祖と言われている競走馬の能力を数値化したもの。競馬ファンならお馴染みで西田式スピード指数が有名。追随して市丸博司さんのタイムフィルターや競馬最強の法則で連載していた木下式スピード指数や「風」を取り入れた小林弘明さんの能力指数、石川ワタルさんの石川式スピード指数等があります。ラップギアの岡村さんもこれに分類して良いのかな。
予想界に浸透しすぎていて、大体のスピード指数1位がそのまま1番人気になりやすい。ただ当日の馬場状態やトラックバイアス(内外などの馬場差)に左右されがちでもあるかな、と。数値化している分、結果が出ないとそれはそれは厳しい評価をされます。
使い方としてはやはり芝を捨ててトラックバイアスに左右されにくいダートで参考にすべき。人気馬になりやすいですが、ヒモ荒れも多数あるのでどれだけ穴馬を拾えるかが馬券的に重要。馬券に組み込むなら単純に指数1位→2位~3位という使い方がシンプルで良いんじゃないですかね。あと個人的に思っているのが指数の上がり方で競走馬の成長力を図る事が結構ポイントじゃないかと。まぁこれくらいは皆知ってますね。
データ派
血統や騎手、厩舎など競馬ほど多種多様なデータを誇るギャンブルは無いと思います。私の競馬の師匠もそう言っていました。まぁ師匠はデータを色々知っているのですが毎回100万馬券を狙う狂った人なので馬券には何も活かせていませんでしたが。
血統派だと水上学さん、亀谷敬正さんが現在は主流ですか。総合的なデータを精査して予想している人ならキムラヨウヘイさん、WIN5で億馬券を的中させた真田理さんもここですかね。あとは指数と銘打っていますが卍指数もここに分類しても良いかと。「騎手」を重視したヒノさんの「政治騎手レポート」も一応ここに入りますか。(ヒノくん|note)
因みに政治騎手レポートで取った12/26中山9R
投資金額が1600円なので上々でした。ありがとうございました。
この区分で大事なポイントは「長く付き合うこと」ですね。
長期的に見ると馬券収支がプラスになりやすいですが、短期運用には向いていない感じです。競馬のデータで回収率が高いものは基本的に数年単位の統計なので、長く付き合うのが大事。と同時に資金管理も大事になりますので、株とかの知識があるとこの区分にはすんなり馴染めますかねぇ。
馬券的には自分の本命→予想家さんの印→ヒモ探すで期待値は高くなるのではないでしょうか。ここに付き合うなら気長に行きましょう。
AI派
オッズを刈り取っていく驚異の存在で、影響の排除は不可能ですから、withAIで馬券を買うしかない時代になりました。有名どころだと松風AI、アルファインパクトの的中型人工知能、競馬AIゆま辺りですか。大きく分類するとデータ派に属すると思うのですが馬券的な扱いがデータ派とは違うな、と思ったので区分を独立させました。因みにTwitterをやり始めた頃に松風さんにフォローされたのが小さな自慢です。
JRA-VANのデータと独自要素(ここが重要)を組み合わせて買い目を機械的に出し、購入するので感情が一切入らない予想としては正しいスタイルか。
馬券的には回収率だけ見て優秀な成績のAIに丸乗りしかない。もしくは自分で開発するか。
私も作ってみたのですが、「競馬専門誌とそんなに変わらんな」という印象でした。
資金に余裕があるならずっと丸乗りで長期的に考えると儲かる可能性が高いと思うのですが、個人的には怪しい人気馬(データ的には来る可能性が高い)を排除できない事が弱点と考えていて競馬AIは回収率的には103-105%くらいに落ち着くのかな、と思います。見当外れの可能性もありますが。
ここも長期的に付き合う事が大事ですかね。
別路線派
上記には属さない全くの別路線を行くタイプ。激走情報とかパドック、出目やサインもこちらですかね。激走情報とかに関してはオーナー側からの情報を参考に予想しているオーナーサイダーの小宮城さんが有名ですか。パドックだとグリーンチャンネルでの解説を参考に馬券を買う人も結構います。
出目やサイン馬券は競馬雑誌で特集されているくらいには有名なジャンルなので、そちらを参考に。競馬の師匠が「JRAはG1のときポスターで3着以内にくる馬を教えている」と言っていましたが、そのサインは続いているのか確かめる元気はありませんでした。
競馬新聞もこちらに属すると思うのでざっと紹介だけ。
日刊スポーツ・コンピ指数が有名。コンピ指数を使った予想術も多数ありますが、90点に近い馬を買えが鉄則。ただ2歳戦では疑ったほうが良さげ。
東京スポーツ・馬柱が見やすくなって有利、不利も分かりやすくなった。個人的には渡辺さんのポツン◎が好き。
競馬ブック・競馬専門誌では一番気に入っている。特に調教。
色々と紹介させていただきましたが、いかがだったでしょうか。
自分のスタイル、好みに合った予想術が見つかったでしょうか。
滅茶苦茶負けてる、馬券の成績が一向に向上しないな、というときは有料予想に頼るのも悪いことではありません。
あと個人的な意見を言わせてもらえれば、クソ高いLINEの競馬オープンチャットやオンラインサロンに入って泣きを見るくらいなら自分で予想したほうが良いです。雨後の筍の如く存在する競馬オンラインサロンできちんと収支出してる、もしくは投票成績出しているのってほんの一握りです。入会するなら慎重に見極めましょうね。
入る入らないは別として、キチンと推奨した馬券を購入している動画とかあるサロンは信頼していいかと思いますよ。
画像は捏造出来ますので、信頼できません。的中画像を捏造して会員を増やそうとするなんて、この界隈の常套手段ですから。
賢明な皆さんは分かりきっている事だとは思いますが、注意喚起と言うことで。
余談
個人的な話で恐縮ですが、私が購入している猫の画像さん、政治騎手レポートの推奨が被った時の成績
私がTARGETに印を入れるのをサボっていたのもありますが破壊力抜群でした。3着以内率56.9%って。来年もお世話になります。
ここからは個人的な御礼を。
SNSで絡んでいただいた皆様、今年1年の競馬との戦いお疲れさまでした。
馬券を買う機会が激減しましたが、泣き笑いながらも今年も楽しく競馬を出来たのは皆様のおかげです。
本当にありがとうございました。
どうか良いお年をお迎えください。
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