「仕事の量は、与えられた時間を満たすように拡大する」(読書記録:ユア・タイム あなたの人生を変える最後の時間術)
正直、自分は時間を上手く使えていないと思う。
土日休みに、読めていない本を読んだり部屋の掃除をしようと思っていたのに、一つもせずに日曜の夜になっていたり。
自分は、その場で思いついた大して重要でもないことを、簡単だからと手を付けてしまう性質のようだ。メールやSNSのチェック、Amazonのセール情報、YouTubeなど。学生時代、テスト前日に部屋の掃除を始めたりといった経験がある人もいるのではないだろうか。重要ではないタスクが浮かんだり、ぼんやりしているうちに、本当にやりたかったこと・すべきことを忘れてしまう。
僕はきっと、この本の分類でいう「浪費家」タイプだろう。
この本の素晴らしいところはずばり、個人の時間感覚の違いを4分類に大別し、それぞれに有効な時間術を教えてくれること。全ての人に有効な時間術というものはこの世に存在せず、「じゃあどれがいいの!」という当然の疑問に答えてくれる。
僕の場合は、次の2パターンを行き来しているようだった。
「浪費家」楽な作業ばかりを好み、重要なタスクが進まない
「無気力」基本的なモチベーションが低く、いつの間にか時間が過ぎている
他にも、「容量超過」「禁欲家」タイプがあるが、これらはどちらかというと時間を使うのが上手い分類にあたる。もちろん、その言葉通りそれぞれに弊害はあるようだ。
これらをどのように分類しているかというと、予期の濃さ、つまり
「未来の自分を、どれだけはっきりとイメージできているか」で2つに分けている。僕の場合は、未来の自分をどこか別人かのように思ってしまっているのかもしれない。
「容量超過」「禁欲家」のタイプは予期が濃い人たちで、さらに予期の多い少ないで2つに分類して4分類となる。
予期の薄い人は、予期を濃くするための時間術をしましょう、という話で、タイムボクシングやアンパッキングといった時間術を試してみようと思う。詳細はぜひ本書をご覧いただきたいのだが、タイムボクシングについて簡単に紹介しようと思う。
タイムボクシングでは、重要で完了までに時間のかかるタスクをまず選ぶ。そのタスクが完了するまでの時間を逆算し、「いつタスクを始めて、いつやめるか」というボックスを日々のスケジュールに組み込む。そして1日の終わりに、目標は達成できたか?上手くいかなかった場合は何が原因だったか?といった評価を行う。
タイトルに記した「仕事の量は、与えられた時間を満たすように拡大する」という言葉は「パーキンソンの法則」というものだ。本当は1日で終わるタスクにもかかわらず、3日与えられると3日かけてしまうというような経験則である。たった3日でも、将来の自分が遠く感じられ、時間の見積もりが甘くなってしまい起きてしまう。
予期を濃くする、つまり将来の自分をはっきりとイメージしていくことで、このようなことが克服できればと思う。本を読んだだけで、まだまだものにできたとは言えないので、時間を使いたいように使えるよう活用していきたい。
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