二人の貴公子を読んで(ネタバレあり)
堂本光一さん、井上芳雄さん主演
帝国劇場で上演中のミュージカル
『ナイツ・テイルー騎士物語ー』を観劇後
もっと深く物語のことを知りたいと思い原作の「二人の貴公子」を読んでみました。
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引用元は、すべて「ウィリアム・シェイクスピア; ジョン・フレッチャー; 河合祥一郎. 二人の貴公子 白水社. Kindle 版.」です。
難しい言い回しや???な単語も電子書籍だと注釈がすぐに読めるので助かりますね。
一回観劇した後に読むとスイスイ読めると思います♪
読み終わってまず思ったのが
アーサイトのキャラがほぼ堂本光一!!
もう、そのままなんですよ!!
読んでる間、頭の中にずっと光一くんが登場してました。
『背が低くて見栄えが良い方がアーサイト』
というキャラ設定が舞台作る際の光一くんのために作られた設定じゃない!というのがまず凄いですよね(笑)
原作の中でアーサイトは
出会ったばかりの森の住民に
田舎者 「いい男だな、こいつ。」
ヒポリタ、エミーリアには
ヒポリタ「これほど若くして高潔で、かほどの気品あるお人を見たことがありません。」
エミーリア「きっと母君は驚くほど美しいお方だったのでしょう。あのお顔は、どうやら母親譲り。」
男性であるテーセウス、ペイリトオスにも
ここまで言われてます。
テーセウス「もし私が女であれば主人にしたい男を、お前は召使に持ったのだぞ。」
ペイリトオス 「美徳が、隠れた太陽のように、卑しい服を通して現われている。」
同性から見ても色気がダダ漏れってことでしょうか。
決闘が始まるとエミーリアは
「パラモンに傷つけられ、アーサイトの容姿が駄目になってしまうかもしれない。」
アーサイトの顔ばかりを心配してます(笑)
これだけ言われるんですよ。
どんだけの色男なんでしょうか...
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🌳カントリー・ダンスのシーン
本来はダンスではなくレスリングだったんですね!
アーサイト「チャンス到来だ。思ってもみなかったチャンスだ。レスリングなら昔とった杵柄 ─ ─ その道の達人にすばらしいと言われたものだ ─ ─。走るのも、たわわに実った麦の穂を波打たせて吹き抜ける風よりも速く走れる。」
それが舞台上では、アーサイトのキラキラ輝くアイドルのステージに生まれ変わってるなんて✨
しかもウィンクまでしてくれることになるとは思ってもいませんでした😉
ジョンは、光一くんのSHOCKを観劇した事がありインスパイアを受けたと言っていました。だから光一くんが一番輝く演出を考えてくれたのだろうなと思います。
魅力的なアーサイトをありがとう!
ジョン!!!
そう言えば、
森の住民がアーサイトに対して
田舎者 「あいつ、腰の動きがすごくいいぞ。レスリングにうってつけの体をしてるじゃないか。」
と言うのですが…
森のシーンで光一くんが色っぽく腰をフリフリするのは、もしかして原作を読んだからなのでは……?
勝手ながら光一くんは、原作を読み込んでるだろうなって思っています。
私たちが気付かない所に、細かい演出が散りばめていそうですね。
ヒポリタ 「あのお体と炎のようなご気性は、立派な父親譲り。」
この様に描かれている部分が多く、アーサイトの性格は自信家で猪突猛進。
SHOCKのコウイチに被る部分があるし、よくぞここまで光一くんの為に書かれたような作品があったなとビックリです!
後書きによると、この作品が世間に日本で紹介されるようになったのが2000年代。
つい最近であることに驚いてます。
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エミーリアがいつアーサイトを好きになったのだろうと考えたのですが、おそらく最初にアーサイトを見た時から容姿に惹かれていた感じがしますね。
「なんてやさしい顔をしているのかしら、アーサイトは!ありったけの才能と、ありったけの美点を...」
「間違いなく、この人に夢中になったことでしょう。なんていう目!この目には燃える光と生き生きとしたやさしさがある。」
この様にアーサイトのことを嬉しそうに語っているのに対し
パラモンのことも素敵な紳士だと思ってる節の発言はしてます。それでも
「パラモンは、見劣りがする。アーサイトに比べれば、単なるくすんだ影。」
と比較してて、明らかにアーサイトの方が好きというのが丸分かり(笑)
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原作ではアーサイトは落馬で亡くなるという悲しい結末。
アーサイトと光一くんをダブらせて読んでたので、とてつもなく読むのが辛く、最後は泣きながら読みました(´;ω;`)
舞台上ではハッピーエンドにしてくれて本当に良かった。少なくとも日本のアーサイトは幸せになってくれて嬉しいです♪
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最後に
1613年初演時の俳優の年齢が
アーサイト28歳
パラモン26歳
エミーリア11歳?
牢番の娘15歳?
だったようです。
舞台観ててもなんとなく思ってたけど、やはりアーサイトの方がすこし年上の設定なのかもしれませんね。
ちなみに当時のアーサイト役の俳優さんも甘いマスクの看板俳優だったと書いてありました。光一くんみたい(*ˊ˘ˋ*)
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ほぼアーサイト役の堂本光一さんのことばかりになってしまいましたが、舞台上では語られてないアーサイトとパラモンのバックボーンも書かれているので、それを踏まえて観劇すると見方が変わるかもしれないと思いました♪
本文は「ウィリアム・シェイクスピア; ジョン・フレッチャー; 河合祥一郎. 二人の貴公子 白水社. Kindle 版.」から引用しています。
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