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「カナレット」行ってきた

待望の展覧会に行ってきた
めちゃくちゃ良かった

事前知識なしで「なんか絵柄キレ〜」くらいだったのが完全にカナレットの、そしてカナレットに影響を受けた画家たちのファンになってしまった
ヴェネツィアをテーマに多くの風景画を残した彼ら、
当時ヴェネツィアに観光に来た人々から人気を博していたとのこと

作品を目の当たりにすると旅行者の気持ちがわかってくる
こんなに素敵な景色は枠に保存して家に飾っておきたいよね
今だと手軽に写真が撮れるけど、当時だとそんなこともなかったわけで

すごく細やかな作品が多いからてっきり写実主義なのかと思いきや、観光物をなんとか収めるために画角をすごいことにしたり、現実とは違う配置にしていたらしい
よく考えると大昔から絵画で本当のことばかり描かれていたかというとまったくそんなことはないし、ある種の誇大広告的なものの走りなのかもしれない
良い想い出は良い想い出のまま取っておきたいし、それくらいでいいのかも

「カプリッチョ」とかいう本当に嘘を描いてるのも好きだった
「ウィリアム・マーロー」の「セント・ポール大聖堂とヴェネツィアの運河」
ロンドンにある大聖堂とヴェネツィアの運河が同じ画面に入っている
なんというか、展示場もこのあと印象派が出てきてて、アートが自由になっていく過程がここにも表れているのかななんて思う
あとこの作品普段はテートにあるらしい
そんな作品を東京でみられるなんて、関係各位の皆様本当にありがとうございます

最終章で突然のポール・シニャック出てきて静かにガッツポーズ
細部まで見つめてると気が狂いそうになる点描画法が大好き
これもまた関係各位の皆様ありがとうございます
普段は宮崎県立美術館にあるらしい、いつか行ってみよう


総じて素晴らしい展覧会だった
昔のヴェネツィア観光客と同じように、この想いを閉じ込めるために
ポストカードをマグネットを買いました
いつも通りポストカードはファイリング、マグネットは冷蔵庫に貼り付けて
いつまでも忘れないように



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